2024年10月 7日 07:00
皆さん、今食べているものは他者が食べても美味しいのでしょうか?
それを、どう証明できますか?
味覚は舌ではなくて最終的に脳によって判断されます、物を食べると舌に約2000個存在する「味らい」という味センサー細胞で味の元になる成分を感知します。
これが、知覚神経などを経由して脳に伝達され味は初めて脳で認識されるわけです。
正確には味を感じるのではなくて、食品に含まれる成分を感じ取って脳によって始めて味が認識されるのです。
「味らい」には、次の味を左右する成分を感じる4種類があります。
1.甘さ
2.塩辛さ
3.すっぱさ
4.苦さ
「味らい」は甘さは舌の先、塩辛さとすっぱさは舌の両脇、苦さは舌の奥に多く分布しています。
また、この他に匂いや舌の触感や歯の触感などによって、さらに補正されて複雑な味として感じることができます。
さて、「辛さ」や「渋さ」の「味らい」は存在せず、4種類の「味らい」と匂いや刺激によって合成されて感じることができます。
また「味らい」は温度や食品の状態によって、同じ食品でも感じる感度にかなりの差が出ます。
ここでもっとも重要なことは、人によって4種類の味らいの数も分布の状態もそれぞれの感度も異なるという点です。
これは同じものを食べても、人によって味に大きな差が出ることを表しています。
つまり自分にとっては美味しいものでも他者にとっては不味いものであるかもしれません、またその逆も言えるのです。
そして、美味しいと感じる食品は、美味しいのではなくて脳が欲している栄養素を美味しいと感じさせて摂取させているということが言えます。
その証拠に、どんなに好きな物でも最初はすごく美味しく感じるのですが、ある程度食べると美味しく感じなくなります。
つまり、脳はこれ以上摂取する必要がないことを表示しているのです。
これを無視して「もったいない」といって食べると肥満に繋がったり、身体に各種の悪影響を及ぼすことになります。
また、一般的に女性は男性より「味らい」の数が20%ほど少ないのです。
女性が男性に比べて、すっぱいもの、甘いもの、辛いものなど味の強いものを好んで食べるのはこのせいなのです。
これは女性は、男性に比べて生理的に味を強く感じる栄養素を身体が欲しているということが言えるのです。
運命波学では、人間の持つ機能の限界を正確に理解し物事の真実を見極めることが肝要だと説いています。