2024年9月30日 07:00
今見ているものは本当にそこに存在しているでしょうか?
では、これをどう証明できますか?
物理学的見地で言うと、あなたが今見ているのは実は「それ」を直接見ているのではありません。
正確に言うと、「それ」が発した光もしくは反射した光を間接的に見ているに過ぎません。
1万光年離れた星は今は存在していないかもしれません。
でも、その星が放った光を見ているので1万年以内に消滅している星もそこに存在していると勘違いを起こしてしまっています。
また、人間の目は0.05秒以下の動きを正確に映像として捉えることはできません。
例えばテレビは北米方式(NTSC)で1秒間に30コマ(1コマ33m秒間隔)、ヨーロッパ方式(PAL)で25コマ(1コマ40m秒間隔)の連続して映し出される静止画です。
でも、私たちはまるで自然な動画のように見えています。
これは人間の目の性能が0.05秒以下の高速動作に追いつかないために起きる「残像現象」を応用しているのです。
静止画でも連続して早く映し出せば動画と感じてしまうのです、実際は連続していないのにも関わらずです。
同様に、素早く動く物体などはその形を識別することは不可能です。
さらに人間は、光のうち紫外線以上の波長の光と赤外線以下の波長の光は見ることが出来ません、「それ」は確かに光を放っている物体であるにも関わらずです。
ヘビなどの爬虫類は赤外線しか見えません、だから熱い冷たいは直ぐに検知できます。
蜂などの昆虫は紫外線しか見えません、だから花の場所が遠くからでも見つけることができます。
人間は、自分の感覚が世の中の全てだと勘違いを起こしてしまっています。
実際に機械を使えば見えなかったものが見え、そこに在ったものが違う場所に在ったとしても自分の感覚がこの世に存在する全てを支配してしまいます。
このような曖昧な感覚で、宇宙や自然摂理を果たして理解することができるのでしょうか?
運命波学では、人間の持つ機能の限界を正確に理解し物事の真実を見極めることが肝要だと説いています。