2024年8月12日 07:00
突然ですがオセロのコマを使って簡単な実験をしてみましょう、オセロのコマで自分が思った色をどれほど当てられるかという簡単なゲームです。
まずコマを一つ用意します、そしてそのコマを10回投げて出た色のうち自分が白と思うなら白が多く出れば勝ちというルールです。
さて、ここで面白いことを教えます。
10回投げると白・黒の数は行うごとにランダムに出ます、しかし100回やってみてください、誰がやっても白と黒はほぼ同じ数になります。
これはどんなものでもそうです、サイコロでは6種のパターンがあるので500回ほどでほとんどの目がほぼ同じ数になります。
しかしその途中、例えば10回とか20回というところでは大きな偏りが生じます。
つまり、どんなものでもある瞬間を見ると偏りが出るが、長期で見ると収束し平均化しているのです。
これは数学の確率の計算で、同じ色が出る確率が分母の数を増すと徐々に収束し均衡化していくことでも理解できると思います。
この瞬間の偏りと継続的な収束法則を熟知している人は、冒頭のゲームで5回ほどは負けることがあっても、その後はほぼ勝ち続けることができるのです。
この法則を参考にある統計学者が国や50年以上続く企業の好不調を調べたところ、ほとんどが5年の短期と20年の長期周期で好調と不調を繰り返していることが解りました。
つまり、自然界における「普遍性の法則」や「偏りの収束性」というファンダメンタルズを知って行動している人と、知らないで瞬間の状況だけを見て行動している人ではとてつもなく大きな差が出ることになります。
「運が良い人」というのはこういった自然の法則や摂理を完全に理解していて、物事の先を見て最低5年間という長期計画で行動ができているのです。
だから、投資も新事業も全てにおいて、動くタイミングと世に出すタイミングを外さないのです。
周囲の人は「何故今なの?」、「運が良い人」は「今しかないからなんだよ!」なのでしょう。
経済界では強運投資家を評してこう言います「人の行く裏に道あり花の山」と、「運が良い人」とは人でも物事でも今の状況だけを見るのではなく、自分の目と耳で状況把握し正確にそれを将来に渡り分析できています。
そして、人にも物事に対しても決して現状や周囲の動きに惑わされることなく自分の感性を信じて行動しています。
つまり、何事も状況分析と先見性に長けている人なのです。
世に言う「運の良い人」、こういう人に声をかけられたら将来が約束されたも同然かもしれません、逆に距離を置かれはじめたら将来展望が臨めす人生そのものが危険です。
せっかくの声掛けに応じないのも、応じても途中放棄するのも、またついて行こうにも距離を置かれたら、みすみす大きなチャンスを逃すことになります。
ただし重要なのはリカバリーです、気付いたら猛反省して潔く修正することです。
また、せっかく声をかけられたにもかかわらず、何の努力もなしに支援されるのをただ待っているだけの人も同様にチャンスを逃すことになります。
何故なら、そういう他者依存性までも直ぐに見抜かれ何れ距離を置かれることになるからです。