2024年4月 1日 07:00
「十二支(じゅうにし)」は昔から日本の暦で使われていますが、実は動物名をその年に当てはめているのではありません。
本来は、自然のリズムを示したもので近年になり覚えやすくするために動物の同じ音の漢字を当てはめたのです。
これに関しては、漢書にまとめられていて、要約すると以下の意味になります。
1.「子」
「子」は「孳」(し:「ふえる」の意味)で、新しい生命が種子の中に発祥する状態。
2.「丑」
「丑」は「紐」(ちゅう:「ひも」の意味)で、芽が種子の中に生じてまだ伸びることができない状態。
3.「寅」
「寅」は(いん:「動く」の意味)で、春が来て草木が生ずる状態。
4.「卯」
「卯」は「茂」(ぼう:しげるの意味)で、草木が地面を蔽うようになった状態。
5.「辰」
「辰」は「振」(しん:「ふるう」の意味)で、草木の形が整った状態。
6.「巳」
「巳」は「已」(い:「止む」の意味)で、草木の成長が極限に達した状態。
7.「午」
「午」は「忤」(ご:「つきあたる」の意味)で、草木が衰えの兆しを見せ始めた状態。
8.「未」
「未」は「昧」(まい:「暗い」の意)で、植物が鬱蒼と茂って暗く覆う状態、また果実が生じた状態。
9.「申」
「申」は「呻」(しん:「うめく」の意味)で、果実が成熟して固まって行く状態。
10.「酉」
「酉」は(しゅう:「ちぢむ」の意味)で、果実が成熟の極限に達した状態。
11.「戌」
「戌」は「滅」(めつ:「ほろぶ」の意味)で、草木が枯れる状態。
12.「亥」
「亥」は(がい:「とざす」の意味)で、草木の生命が種の中に閉じ込められた状態。