2024年2月12日 07:00
「五行思想」とは、「宇宙は5つの元素から成り立っている」という考えが基本にあります。
その5元素とは木・火・土・金・水です。
それぞれの元素=「気」の基本性質を簡単に説明します。
1.木の気
緑の草木に代表される成長の象徴。
2.火の気
赤い炎に代表される破壊の象徴。
3.土の気
大地に代表される覆い隠す象徴。
4.金の気
結晶質の固体に代表される支えの象徴。
5.水の気
海や河などに代表される流れの象徴。
また、五行の最も重要な事項として、これら5元素には「相生(そうしょう)」、「相剋(そうこく)」、「比和(ひわ)」という大きな相関関係があります。
1.相生 相手を生み出して行く(助ける、支える)プラスの関係。
木->火・・・木は燃えて火を生む。
火->土・・・物が燃え灰が残り、灰は土を生む。
土->金・・・金属は土の中にあり、土を掘り金属を生む。
金->水・・・金属の表面に凝結により水を生む。
水->木・・・木は水によって養われ芽を出し大木を生む。
2.相剋 相手を滅ぼして行くマイナスの関係。
木->土・・・木は根を張り土から養分を吸い取って滅ぼす。
土->水・・・土は水を濁し滅ぼす。
火->金・・・火は金属を熔かし滅ぼす。
金->木・・・金属は木を切り倒し滅ぼす。
水->火・・・水は火を消し滅ぼす。
3.比和
同じ気が重なることを意味し、気の性質がより盛んになるが、その結果が良い場合には更に良く、逆に悪い場合には更に悪くなる。
相生の関係にあっても相手の立場や年齢的に逆の場合は「反生(はんしょう)」、「反剋(はんこく)」の関係となります。
したがって、相生にも悪い関係の場合もあるし相剋にも良い関係の場合もあります。
これらは、その後に派生した四柱推命などの占いや易学の基本になりました。
生まれた日からその人が「五行」のどの気に当るかを計算し、そしてその結果の基本気質と組み合わせなどによって生まれ持った個性や相性などを占うのです。