leave officeとleave the officeの違い
2024年10月 3日 09:00
現地で学んだネイティブがよく使うフレーズや文法などを紹介しています。
a や the などの冠詞は日本語にはない概念なので苦手意識が多い学習者が多いようです。
とくに the については「既に話題に出たもの、または特定のものを表すときに使う」ということくらいしか学校では習わないかもしれません。
理解が難しい the ですが、最低限おさえておくと良いポイントや、覚えておくと良いイディオムなどをご紹介したいと思います。
☆よくあげられる例に以下の2つがあります。
<例文1>
She already left office.「彼女はもう会社を辞めました。」
She already left the office. 「彼女はもう帰宅しました。」
<例文2>
Do you have time?「お時間ありますか?」
Do you have the time?「今何時ですか?」
場所や建物や物などに対して the を使う時は、それら自体に焦点があたる。使わないときは、その場所や建物や物で行われると連想できるできごとや行動を表す。
leave the officeは「その建物自体を去る」というニュアンスで「帰宅する」 という意味になり、leave officeだと、会社で行われること=つまり働くというできごとや行動を表し、「働くことを去る」つまり「辞める」という意味になります。
timeも、the を付けることで時計を表し「何時ですか?」という意味になり、付けないことで時間(なにかをするための時間)というイメージになります。
☆こういった理由から、以下の例のようにニュアンスが変わってくることが理解できると思います。
<例文3>
I went to prison.「私は服役した。」
I went to the prison.「私は(用事があって)刑務所に行った。」
<例文4>
He went to sea last month.「彼は先月、航海に出た。(船乗りになって海に出た。)」
He went to the sea last month.「彼は先月(レジャーなどの目的や何かの用事があって)海に行った。」
<例文5>
I need to go to hospital.「私は病院に行かなくてはならない。(診察や治療、入院をしなくてはいけない。)」
I need to go to the hospital.「私は(お見舞いなどの用事があって)病院に行かなくてはならない。」
※ 診察を受けるときは通常 see a doctor と言います。
☆以下の3つのイディオムは、なぜ冠詞が入らないのかという疑問でよく挙げられる例ですが、上記の理由によるものです。(特定したいときはtheを入れて使えます。)決まった表現ですので、そのまま暗記してしまいましょう。
go to school「学校に通う・学んでいる・学生である」
go to class 「授業を受ける」
go to bed 「寝る」
☆the があるかないかで意味が違うイディオムです。ニュアンスの違いをイメージしながら、一緒に暗記しましょう。
in case of と in the case of
in case of「もし~が生じたならば」「~の場合に備えて」
in the case of「~について言えば」「~に関しては」
in front of と in the front of
in front of「~の前に、~の目の前に」
in the front of「~の前部、最前部に」
in back of と in the back of
in back of「~の背後に」
in the back of「~の後部、最後部に」
自然な英語を話すのために大事な冠詞ですので、難しいですが少しずつ感覚を掴んでいきましょう。