2024年8月26日 09:00
飲食店オーナーは店内外の装飾には拘りを持っても、意外や忘れられがちな事項にBGMを店内に流す音響設備があります。
また、この音響一つで入客数に影響するのですから飲食店オーナーは広い視野で音響設備を捉えなくてはいけません。
食事をする空間は極めて重要で、まさに五感で味が変わってしまうほどなのです。
前回までスピーカーやレシーバーなどの設備における音質についてお話ししてきましたが、今回はスピーカーの設置に関してお話しします。
近年の音楽ソースは全てステレオで記録されています、ステレオとは左右2チャンネルの音源で、左右のバランスの取れた空間で聞くと立体感のある音像が得られ試聴には極めて心地良く音楽を愉しむことができます。
対して、1チャンネルのラジオなどのソーズは偏った方向からの平べったい音空間となり不自然なものとなります。
さて、ここで多くの店舗ではソースは2チャンネルであるにも関らず間違った方法で音楽を流し心地良さを越えて異和感を感じる音空間にしています。
ソースが2チャンネルで左右別々の音で、これを空間で合成させて居心地の良さを得るのがステレオ再生というものです。
ところが左右のチャンネルのスピーカーを広い店舗でバラバラなところに設置するとどうなるでしょうか?
そうです、座る場所によって片方のチャンネルの音しか聴こえません、例えばジャズであればドラムの音しか聞こえないということも起きてきます。
これを解消させるには2つの方法があります。
一つは、アンプでモノラル設定にしてどのスピーカーからも左右合成された音にするという方法です。
アンプの設定が無い場合はケーブルを加工するしかないのですが、電気に詳しい人にお願いするのがよろしいかと思います。
もう一つの方法は、あえて左右のスピーカーを中央付近にまとめて設置して空間合成によってモノラルにする方法です。
これらの方法だと、店舗のどこで聴いても同じ音で愉しむことができます。
ブログでは触りの部分しかお話しできません、本当に成功する飲食店にしたいと思うのであれば、どうぞ遠慮なくお声がけください。
最初から料金は頂きません、納得する改善方法を見出してもらい結果が出た時に謝金を考えてただければ幸いです。