スマートコントラクトは、イーサーコインのブロックチェーンであるイーサリアムに搭載された特徴的な技術の一つで、このスマートコントラクトを指してイーサリアムと言うほどです。
イーサリアムをベースに、例えば仮想通貨ではなく流通や医療への応用を考えた場合、このスマートコントラクトを書き換えるだけで安定したイーサリアムブロックチェーンを他の業務に利用する事が可能となります。
現在では、このスマートコントラクトだけを研究する研究機関も存在しているほどで、昨年暮れごろから専用書籍も多数出版されるようになりました。
尚、スマートコントラクトは独自の言語が開発されており、IT技術者はこの言語を使用してプログラミングすることになります。
マルチシグとは、マルチシグネチュアのことで複数署名を意味しています。
ブロックチェーンにおいては、複数の公開鍵と複数の秘密鍵によって取引を可能とする仕組みを指し、セキュリティが数段階向上する技術をいいます。
ブロックチェーンにおいては、通常トランザクションの生成に一つの公開鍵と一つの秘密鍵によって行われ、署名の二重化によって安全を確保していると思われていました。
しかし、初期の頃はそれでもハッキングされることがありました。
その結果を受けて誕生したのが、公開鍵と秘密鍵を複数化するという本題のマルチシグと呼ばれる署名の複数化技術だったのです。
ノードとは、ブロックチェーンのブロック生成に使われているコンピュータそのものを指しています。
具体的には、初期のジェネシスサーバー、そしてコンセンサスに参加しているサーバーやパソコンということになります。
また、この総数がノード数と称されます。
ブロックチェーンによるシステムの性能は、ノード数ではなくノードの処理能力そのものによって評価されなければなりません。
逆に、ブロックチェーンの安全性の基準である分散性を評価するのは、ノードの処理能力ではなくノード数ということになります。
つまり、ブロックチェーンの安全性や高速取引を実現させるには、総じてノードの処理能力とノード数によって決定されるということです。
P2Pとは、「Peer to Peer」の略称で複数の端末間で通信を直接行うことを指し、管理サーバーが存在しないネットワーク接続を言います。
例えば、ノードと端末、または端末同士など直接接続されている状態を示しています。
通常の金融システムでは、高いセキュリティを施したクライアントサーバーが権限を持つことで運営されているため、多大なコストがかかるという問題があります。
その点、仮想通貨で使われるブロックチェーンは、特定の端末に権限を集中させない非中央集権型のP2Pネットワークを構築することを前提にしています。
この、非中央集権型ネットワークは、コストがかからず透明性を維持できるとされています。
また、「Person to Person」として、インターネットを利用しての個人間での直接取引を指す言葉としてもP2Pが使われています。
ほぼ同義と言う意味で、今のところ混乱は起きていません。
Dapps(ダップス)とは、分散型アプリケーションソフトウェアのことです。
この分散型とは、具体的にいうと分散型電子取引を可能とするブロックチェーンの下で動くアプリケーションソフトウェアを指しています。
そういう意味では、仮想通貨は当にDappsの一つだということです。
仮想通貨以外での産業用途のブロックチェーンとは、基本となるプライベート型のブロックチェーンと、その下で動くDappsとで目的とするブロックチェーンシステムを構築しています。