2023年7月 3日 07:00
「God dwells in detail」という言葉があります、翻訳すると「神は細部に宿る」となり天才的な芸術家などに支持されている言葉です。
この言葉を最初に使ったとされる人は複数人いて、例えば建築家のファンデルローエや美術家のヴァールブルクなどです。
何れもドイツの芸術的センス溢れる人で、その後多くの芸術家があらゆるところで使うようになりポスターまで作成して売られたこともあります。
エルメスのバッグなどはコピー商品も多く見た目ではほとんど解りません、しかし柄の部分や内側を良く調べると本物と偽物の差が歴然としています。
私はIT技術者でした、この言葉の持つ意味は本当によく解ります、平凡なプログラマーと天才的なプログラマーは同じ設計書で作らせた場合は見た目や動作はほぼ同じです。
しかし設計書には載っていないイリーガルな操作をしてみるとその差が歴然と出ます、天才的なプログラマーの作成したプログラムは何をしてもハングアップせずに正常動作に戻ります、こんなところにも繋がる言葉だと思うのです。
ビジネスもこれと全く同じことが言えます、細かいところまで思慮深く進める人は最後のクロージングが短時間で完璧です、最後の最後でクロージングできない人はやはり何かの思慮に欠ける事項があるのです。
商品開発も同じこと、詳細な部分に拘り全体をまとめ上げた商品はどこを見ても欠点がありません、詳細なところを手抜きした商品は安かろう悪かろうという物でしかないのです。
その道のプロなら、細部に拘り商品やサービスの構築に妥協しないでほしいと思うばかりです。
こういった見えない部分までも徹底して追及する姿勢、これができる思考を私的に「IT志向の思考」と呼んでいます。