2023年1月 6日 07:00
AIが台頭する脅威感なのか昨今の経済やビジネス雑誌から「AI」の文字が消えることはありません、特にここ最近では大人への警告よりも子供の教育に関する警告や指標が数多く示されています。
共通して警告している事は、「IQ(Intelligence Quotient=知能指数)を伸ばす教育では将来AIにとって代わられる」ことを強く訴えています。
AIが台頭してくるとIQの部分では人間の比ではありません、少なくても現在の教育カテゴリの算数・理科・語学・歴史などは必要な時に全てAIがやってくれます、これらは必死に勉強する必要もないのです。
ではAI時代に活躍できる人材とはどんな個性を持った人なのでしょうか、それはずばり「EQ(Emotional Quotient)」です、つまり心の知能指数です、飛躍した言い方でいうと「人間力」と考えれば解りやすいでしょう。
AIは数字や文字に変換できる事項を記憶し、それを時系列で応用して未来予測することなどは簡単にできます、しかし数字や文字で置き換えができない心の領域に関しては成す術がありません。
「EQ」の高い人は他者の心の波動を敏感に感じることができます、これは近年の研究においてもそういう能力を持つ人が実際に存在することが確認されています。
そういう能力を持つ人はその場にいる必要もありません、メールや電話でも相手の気持ちを敏感に感じることが可能です。
怒っているのに信頼や愛情を示す人もいますし、笑顔や優しい口調でも事務的に対応する人もいます、「EQ」の高い人はこれを見事に見極め本心を知ることができます。
心の波動は現在の最新テクノロジーを駆使しても正確にセンシングできるセンサーを作ることはできません、それ以前に心の波動そのもののメカニズムさえ立証されていないのです。
ちなみに心の波動とはアポリジニ人が言葉を持たないのに数キロ先の人とコミュニケーションしていることから研究されるようになりました、しかし数十年経った今でもメカニズムは正確には解明されていないのです。
また全ての人間が本来生まれながらに持っていた能力であり、進化に伴い言葉と文字を使うようになって退化した能力だと推測されています。
生まれたての全ての子供は言葉は解らなくても周囲の人の心の波動を敏感に感じています、それに応えるように意志表示をしていることが研究によって解っています、つまり子供は心で会話しているのです。
しかし極僅かな人は理由こそ解明されていませんが大人になってもこの心の波動を感知する特殊な能力が退化せずに保持されているのだそうです、またこういう人は人間だけではなく知能指数がある程度高い動物の気持ちも感知できるといいます。
では「EQ」の高い人が何故AI全盛時代に重要になってくるのでしょうか、それはAIと人類が共存している場面を明確にビジョン化できれば自ずと見えてくると思います、ここで明確にこのビジョンが見える人はEQが高い人と言えるのかもしれません。
あなたは10年後に起こる社会現象を明確に予測することができますか、どんな人がAI時代に淘汰されていくのか、そしてどんな人がAIと共に共存共栄することができるのか、AI全盛時代は「人間力」を極めて厳しく問われる時代でもあるのです。
これからの時代を制するのは高IQ人間ではなく高EQ人間です、これだけは名言できる事項です。
そして仮に「EQ」をAIで扱えるようにするとしたら、そのロジックはどのような要素が必要になるでしょうか、近未来における「EQ」の存在価値を見い出せている人は答えを既に知っているはずです。