アレルギーと言えば小麦や蕎麦、また卵や魚介類などがアレルゲンとなることはよく知られています。
私は子供のころから卵と魚介類アレルギーで、卵は子供の頃に既に克服しているのですが魚介類は今もなお体調が完全じゃない時に食すと全身に発疹が起こり数日間恐ろしい痒みに襲われます。
また35歳くらいで突然発症した花粉アレルギーも年によっては強烈に襲ってきます、私はスギ花粉は大丈夫なのですがハンノキ(シラカバ)花粉とブタクサ花粉がアレルゲンとなります。
そんな私は、常にアレルギーに関する情報を意識的に得るようにしています。
そんな中で最近多くなってきた情報で「口腔アレルギー」という、まだ日本ではあまり知られていないアレルギーが存在しています。
ヨーロッパ各国ではかなり認知されているアレルギーですが、日本でもここ最近多く報告されるようになってきています。
この口腔アレルギーとは意外な食材によるアレルギーで、「口腔」の文字が示すように口の中の粘膜がアレルギー反応を引き起こし強い痒みや腫れ・咳・嘔吐などの症状が出ます。
酷い場合は、唇が赤く腫れあがりアナフィラキシーショックで命に係わる状態になることも報告されています。
研究では花粉アレルギーとの交差反応が認められ、私のようにハンノキ花粉・ブタクサ花粉の花粉症の人は特に要注意です。
こんな口腔アレルギーのアレルゲンとは何かというと、なんとそれはフルーツなのです。
特に梨や桃などは花粉症の人は要注意です、隠し味的に果汁が入っているだけでも引き起こします。
また、花粉症と同様に今まで何ともなかった人が突然発症し、その後はそのフルーツで必ず起こるようになります。
花粉の種類とフルーツの種類との交差反応による関連性も研究されており、どの花粉とどのフルーツが交差反応を引き起こすかがかなり正確に解っています。
製薬会社や病院のサイトにも最近では多くの「口腔アレルギー」に関する情報が載る様になってきています、花粉症の人は一度じっくりと見て予備知識を得ておいた方がよいでしょう。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は「薬草」っぽい独特の匂いのする「セロリ」です、「セロリ」は地中海沿岸が原産のセリ科の一年生植物で世界中で食されている野菜の一つです。
日本には豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に持ち込まれたのが始めで、当時はその独特な匂いが日本人には馴染みがなくなかなか浸透しなかったとあります、豊臣秀吉の朝鮮出兵によって韓国に唐辛子が持ち出されてこれが定着し日本には「セロリ」が持ち込まれて今では日本で年中食されている野菜の一つとなっています。
「セロリ」はかの医聖ヒポクラテスにして「精神安定にはセロリを食せよ」と言うほどに薬効成分は当時からも解明されていたようです、この精神安定をもたらす成分は「アピイン」というもので独特な匂いもこの成分の発するものです。
この他にも鉄分やマグネシウムなどのミネラルが豊富であり、更にビタミンA、B群、Cも多量に含まれているので美肌効果や造血、生理不順に老化防止と女性にとっては毎日食したい野菜です。
「アピイン」はその匂いを嗅ぐだけでも神経が休まるようで、精神的なストレスを感じた時に「セロリ」のサラダなどを食すると最高の効果を発します。
最近では季節に関係なく年中出回っていますのでサラダにスープに多く利用したい野菜です、葉の部分には特に栄養が有り加熱すると甘くなりますのでスープや味噌汁にしても美味しくいただけます。
知る人ぞ知る週末の某テレビ局の料理バトル番組で番組の最後に登場するコーナーが面白くて毎回観てしまいます、それはインスタントや冷凍食品にプロがちょい足しを行うことによって全く別の料理に変身するというものです。
例えば40年前に流行ったカップラーメンのちょい足しはとろけるチーズと梅干です、これ本当にとろけるチーズ版はフレンチのオニオンスープ味に梅干しは和風ラーメンに変身してしまうのです。
そんな感じのプロが既成食品を使って何が合うかを競うコーナーです、これが実に理にかなった味に変わるのです。
その全てを私は実際にやってみて味を確認しました、やはりプロの目の付け所が違います、冷凍の普通の焼きソバが純正のソースを使わず卵黄と塩を加えるだけでパスタのカルボナーラ風に変身してしまうのですから。
これらのアイデアは私もオリジナルレシピのヒントとして使わせてもらっています、そして一番料理の達人に敬意を表したいことは、みなさん味だけではなく健康に留意した食材の組み合わせを行っているということです。
たまたまかもしれません、でも改めて検証するとオリジナルよりも単品で考えた場合に栄養バランスが調っているのです。
これがミシュランで評価される調理のプロの所以なのです、味を極めるのは素人でもできます、でも栄養バランスや身体への負担までも考え尽くされているのがプロの技なのです。
こういった番組を観る時には是非、ここで言っていることを思い起こして観ていただきたいと思います。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は夏から秋にかけて収穫され冷気によって糖が熟成されたホクホクした美味しいものが出回る「カボチャ」です、「カボチャ」の原産地はこれまで名前の由来とされてきた「カンボジア」ではなくて実は中央アメリカです。
「カボチャ」の名前の由来である「カンボジア」が原産国だと思われていますが、これは16世紀にカンボジアからポルトガルへ向かう船から初めて持ち込まれたものであることから付けられてしまったためです。
「カボチャ」の最大の栄養素はカロチンです、これは体内でビタミンAに代わり皮膚の強化や体力増強、疲労回復、風邪予防には欠かせない栄養素です。
夏の終わり頃に豊富に取れる「カボチャ」は長期保存が可能でまさに秋から冬に多く食べられています、そういう意味でも自然とは本当に良くできているものです、冬場に必要なビタミンAを夏野菜がもたらし糖を熟成しながら春まで保存可能なのですから。
ビタミンAの他の効用としては眼精疲労、粘膜の強化(鼻血防止など)、美肌などがあげられます、また他の野菜に比べ群を抜いて豊富なのが女性には特に重要なビタミンEです。
カロチンとビタミンEの組み合わせは活性酸素を取り除き癌予防や成人病などの万病の薬になります、そしてアンチエイジングには欠かせない栄養素です。
特に中わたの部分は他の部分の5~6倍ものカロチンが詰まっている部分です、美味しくないと捨てずにてんぷらなどにして食するようにしたいものです。
種は日本以外のアジア諸国では酒のおつまみなどで普通に食べられています、日本でも昔は食べられていましたが今では見かけなくなりました、中国や韓国ではいまだにコンビニなどでも買えおつまみにしたり料理に使われています。
この種にはリノール酸が豊富に含まれており動脈硬化予防には最高の薬と成ります、ただし消化吸収が悪いために油で揚げて食するなどの工夫が必要になります。
夏の「カボチャ」は中わたも含めて天ぷらや薄くスライスしてサラダで食し、秋から冬のホクホクした「カボチャ」は煮物やみそ汁に入れて食するとその季節に必要な栄養素が採れて栄養バランスが良くなります。
夏には疲労回復と美肌効果を期待し、冬には風邪防止と皮膚強化に期待できる「カボチャ」はまさに3シーズン通しての万能薬でもあるのです。
健康食で欠かせないのが食材は勿論ですが、特に調味料に気を使ってほしいと思います。
食材はオーガニックを多用しても、それを調理する調味料が保存料などの科学薬品が入った物を使っていては本末転倒もいいところです。
中でもオリーブオイルは重要で、調理後の仕上げで生で使うことが多々あるので不純物が入っていないオーガニックものを選びたいです。
また、オリーブオイルはオイルでありながらコレステロールの軽減やデトックスにも効果があり、各種の油料理の基本オイルとしてどんどん使って欲しいと思います。
私が使用しているオリーブオイルがこの3本、写真の左側はレモンピールエキストラオリーブオイルでエキストラオリーブオイルにレモンピールを漬けて香り付けが施されています。
サラダのドレッシングなどにも使えますし、カルパッチョのソースに使っても美味しいです。
中央と右側は2016年オリーブオイルコンテストで金賞と銀賞を受賞した最高級エキストラバージンオリーブオイルです。
いろんなオリーブオイルを試しましたが、同じオリーブオイルとは思えないほど味も香りも桁違いです。
最高級のオリーブオイルはさらっとしていて、まるでオリーブジュースのようです。
単独では独特の青臭さが特徴ですが、調理に使うと癖が無くどんな料理もべとつかずあっさりと頂けます。
野菜や肉類はもちろんのこと魚にもよく合います、いろいろな魚で試していますが白身魚は熱を通しても生でも特に合います。
軽く塩を振ってオリーブオイルをかけるだけでイタリアンテイストに、高級なオリーブオイル1本で家庭でもイタリアン風味が手軽に楽しめます。