日々健康に良い物を研究しては実践し、その効果を検証しています。
昨年から身近なもので何か在るはずだと調査研究してきて、思った以上に効果があったことで浮上してきたのがタマネギの茶色に変色した外皮です。
この茶色く変色したタマネギの外皮にはケルセチンというポリフェノールの一種が豊富に含まれています、どうりでお茶にすると綺麗なオレンジ色になります。
このケルセチンは薬効成分として確認されているだけではなく、天然の染料としても多用されています。
さてケルセチンの効能ですが、まず血流がサラサラになることがあげられます、これは赤血球に対しての抗酸化作用によるものです。
この結果、各種の成人病の予防や浮腫みの改善に効果があります、更には動脈硬化やコレステロール値の改善など血液や血管に有益な効果があります。
また、砕骨細胞の分化や機能を抑制するために骨粗鬆症の予防にも効果が期待できます。
血流を良くすることから身体の冷えを防止し、間接的にアトピー性皮膚炎の消炎などにも効果が期待できます。
こんな凄い効能があるタマネギの外皮ですが、お茶として扱うには私的なルールを設けています。
それは2枚ほど外側の皮は使わないということです、というのもカビが生えていたりどんな菌などが付いているか解らないからです。
私は一番内側の綺麗な皮を、1週間以上としっかり乾燥させて使用するようにしています。
半分茶色になった部分だけ乾燥させて使うのがお奨めです、つまり食べられる部分も含めてしっかり乾燥させて新しい外皮を人工的に作る方法です。
そして最近では、加えてタンポポの根・ドクダミ・イタドリ・ヤーコン・ゴボウなど5種類以上の薬効成分が豊富な自家製お茶をブレンドして愉しんでいます。
タマネギの皮や野草など、ほぼ無料で手に入る薬膳茶をじっくり時間をかけて乾燥熟成させて作り、これもじっくりと煎じてお茶にして飲んで健康維持に努めています。
夏にはできたお茶を冷やして、飲む際には薄めて水分補給として飲むという方法もお奨めします。
健康食で欠かせないのが食材は勿論ですが、特に調味料に気を使ってほしいと思います。
食材はオーガニックを多用しても、それを調理する調味料が保存料などの科学薬品が入った物を使っていては本末転倒もいいところです。
中でもオリーブオイルは重要で、調理後の仕上げで生で使うことが多々あるので不純物が入っていないオーガニックものを選びたいです。
また、オリーブオイルはオイルでありながらコレステロールの軽減やデトックスにも効果があり、各種の油料理の基本オイルとしてどんどん使って欲しいと思います。
私が使用しているオリーブオイルがこの3本、写真の左側はレモンピールエキストラオリーブオイルでエキストラオリーブオイルにレモンピールを漬けて香り付けが施されています。
サラダのドレッシングなどにも使えますし、カルパッチョのソースに使っても美味しいです。
中央と右側は2016年オリーブオイルコンテストで金賞と銀賞を受賞した最高級エキストラバージンオリーブオイルです。
いろんなオリーブオイルを試しましたが、同じオリーブオイルとは思えないほど味も香りも桁違いです。
最高級のオリーブオイルはさらっとしていて、まるでオリーブジュースのようです。
単独では独特の青臭さが特徴ですが、調理に使うと癖が無くどんな料理もべとつかずあっさりと頂けます。

野菜や肉類はもちろんのこと魚にもよく合います、いろいろな魚で試していますが白身魚は熱を通しても生でも特に合います。
軽く塩を振ってオリーブオイルをかけるだけでイタリアンテイストに、高級なオリーブオイル1本で家庭でもイタリアン風味が手軽に楽しめます。
那須高原で採れた新鮮な天然山ウドを入手しましたので、冬に溜まった毒素を天然ウドの薬効成分で「山菜デトックス」することにしました。
東京名物の洞穴で作る食べやすいシロウドは陽を当てないようにして育てられています、したがって癖も無く食べやすい分栄養素に欠けてしまいます。
対して天然の山ウドは豊富な栄養素を含んでいます、その中にはデトックスに利く微量栄養素(フィトケミカル)も含まれています。
信州や群馬県では山の斜面に直植えさせて栽培します、したがって白くなく木のような色をしており味も癖も非常に強くなります。
この天然の山ウドを自家製味噌で作った甘酢味噌でいただきます。

自家製味噌


皮と先の部分は細く刻んでキンピラにします、山ウドのキンピラを作る目的で、皮は分厚めに剥くのがコツです。

ご飯にもお酒のおつまみにも最高です!

ノゲシはキク科タンポポ亜科ノゲシ属に属する越年生の植物で、西洋タンポポと同様にヨーロッパ原産で中国から持ち込まれた帰化植物です。
それにしても、改めてあちこちを散策してみて驚くことにタンポポ同様に何処に行っても自生しています。
タンポポ亜科だけあって幼苗はタンポポそっくりで、おそらく慣れていないとタンポポだと思うに違いありません。
ノゲシの幼苗、まるでタンポポ

ノゲシはタンポポの親戚だけあって生命力も凄く、コンクリートの割れ目にさえしっかりと息ついています

ノゲシはタンポポ同様に根から花まで全て食べられます、中国古書には漢方薬として用いられているようですがタンポポほどの効能はありません、根もそれほど成長しません。
試食してみましたが味はタンポポのような苦みがほとんど無く、ホウレンソウか菜の花のような食感と味です、逆に癖になるほどかなり美味しいです。
また成長すると葉を付けた径を伸ばします、ここまで成長すると流石にタンポポと違う植物だと解ります。
50cm~1mほど径を伸ばした後はタンポポそっくりの黄色い花を一本の茎から枝分かれさせ多数咲かせます、そして同じく種は羽毛状になりタンポポ同様に風に乗せて種を飛ばす「風媒花」です。
ノゲシが成長し花を付けたところ、花の形もタンポポそっくり

6年前から食べられる野草を研究していますが、まずは食べてみないことには始まりません。
ということで毎年春先から休みの日には野草を摘みに神社や自然公園に出かけています、過去採取してきた食べられる野草の一部を紹介いたします。
カタバミとヘビイチゴ
ヘビイチゴは生ではとても不味くて食べられないとの情報からピクルスにしてみました
カタバミはほどよい酸味があってヨーロッパの多くの国ではジャムにして食べます

オニタビラコとハルノノゲシ
共にタンポポの仲間で卵とじなどで食すと最高に美味しいです

スイバ、ハハコグサ、タンポポ
スイバは生でサラダにしても美味しい
ハハコグサとタンポポは湯通しすればどんな料理にも使えます

カタバミ、ハルノノゲシ、不明な野草類
食べられそうでもよく解らない野草類はしっかり調べてから食しましょう

これらの食べられる野草類は先ずはしっかり調べて食べられるものか確認してから、生食や湯引きで食べて味を確認していきます。
野草類には苦みや渋みなどのアルカロイド(アルカリ性のフィトケミカル類)が含まれていることがあるので、しっかりと事前に毒素を抜く処置を行ってから食することが肝要です、アルカロイドは食べすぎると下痢や嘔吐を引き起こします。
これらの野草の栄養分や身体への効能、またどのように調理すれば美味しく食べられるのか、そんな研究を継続的に行っており研究成果を徐々に出して行きますのでお楽しみに。