イモ類に含まれる最も大きな成分は「でんぷん」で身体の中で糖に分解され身体を動かすエネルギーとして使われます、また同時に「食物繊維」も豊富で血液をさらさらにしてコレステロールを調整し整腸作用があります。
今回は南米アンデス原産のナス科多年生植物である「ジャガイモ」です、「ジャガイモ」の語源は1598年にジャワの「ジャカルタ」からオランダ人によって日本に持ち込まれた時に「ジャカルタのイモ=ジャガタライモ」と呼ばれ、その後に「ジャガイモ」と呼ばれるようになりました。
当時では持ち込まれたと言うことだけで本格的に栽培され食用として一般庶民に出回ったのは明治以降と記録されています、これだけ日本に馴染みの深い「ジャガイモ」ですが意外や驚くほど日本では最近の野菜なのです。
「ジャガイモ」は漢方では生汁を小麦粉で練ったものを関節痛や腫れなどの湿布薬として用いられています、成分は主に「でんぷん」ですがビタミンB群やCも豊富で、これらは「でんぷん」によって熱でも壊れにくくホットサラダとして用いてもビタミンCを充分に摂取することが出来ます。
更にはパントテン酸、カリウム、イオウ、塩素、リンなどのミネラル分が豊富で、特に冬には風邪の予防や細胞活性効果により肌荒れ防止や若返り効果があります。
最後に特筆すべき成分が「プロテアーゼ阻害物質群」と「クロロゲン酸」です、これらにはガン予防の効果があります。
ジャガイモの最も効果的な食べ方は、新ジャガイモで特に小イモを選び皮ごと油で一度揚げて豚肉やタマネギなどと一緒に煮物などで食すれば1日に必要な栄養分をこれだけで摂取することができます。
イモ類に含まれる最も大きな成分は「でんぷん」で身体の中で糖に分解され身体を動かすエネルギーとして使われます、また同時に「食物繊維」も豊富で血液をさらさらにしてコレステロールを調整し整腸作用があります。
今回は中国から伝わり縄文時代から栽培されてきた歴史あるイモである「サトイモ」です、「サトイモ」は熱帯アジア圏原産のサトイモ科の多年生植物で山で取れる「山芋」に対して里で栽培されていたため「里芋」と命名されました。
「サトイモ」は生で食べると渋味があり灰汁によって下痢を起こすとされています、またイモ類の特徴である「でんぷん」は特に多くそれを熱に替える為の栄養素であるビタミンB1、B2も豊富に含まれており、即エネルギーに変わるため疲労回復などには効果があります、また「たんぱく質」も豊富で身体を作るのに必要な栄養素であり子供から老人まで年中食べてほしい食品の一つです。
「サトイモ」を切るとネバネバするのは「ガラクタン」などの多糖類成分でたんぱく質の分解を行い消化吸収を助けます、また解毒効果もあり優れた成分の一つです。
「ガラクタン」とは糖質の一種であり特に脳細胞に働き脳細胞を活性化させる成分として極めて重要です、受験勉強での夜食や仕事で疲れた脳には最適な食品の一つです。
「サトイモ」は以上のように主成分である「でんぷん」と「たんぱく質」、そしてこれらを消化吸収しやすい成分と非常に自己完結している極めてバランスのとれた食品と言えます。
最近では年中国産や外国産が売られています、成分的には国内産も外国産もほぼ同じで煮物にするといっそう消化吸収しやすくなり大変美味しいです。
イモ類に含まれる最も大きな成分は「でんぷん」で身体の中で糖に分解され身体を動かすエネルギーとして使われます、また同時に「食物繊維」も豊富で血液をさらさらにしてコレステロールを調整し整腸作用があります。
今回は蒸かしイモや焼きイモそして日持ちのする干しモなどにされ昔からおやつ代わりにも食される「サツマイモ」です。
「サツマイモ」は中央アメリカ原産のヒルガオ科の1年生植物で日本へは約400年前に当時の琉球王国(現沖縄県)より伝わったとされ荒れ地にも栽培できることから当時の飢餓問題を一掃した食品です、この功績はご存じ「青木昆陽(こんよう)」によるものです。
当時の琉球王国へどのように伝わったかは詳しい資料が有りませんが、漢方書に記載があることからおそらく中国から伝わったのではないかと思われます、漢方では整腸作用があり気力体力を付ける薬とされています。
「サツマイモ」の主な成分は「でんぷん」、「ショ糖」、「ブドウ糖、「果糖」など直接的にも間接的にも糖分を多量に含み高カロリーな当に生物にとってのエネルギー源です、昨今では高カロリーな食品は避けられる傾向がありますが飢餓に苦しんだ時節にはこれほどの完成された栄養素が詰まった食品は類を見なかったことでしょう。
他には意外にもビタミンCが豊富で100g中30mgと夏ミカン並みの含有量を誇ります、しかも他の食品と違って「サツマイモ」に含まれるビタミンCは加熱しても失われにくいという性質がありますので、エネルギー補給と身体調節が行えるという当に冬の食品としては理にかなったものです。
更に「サツマイモ」には抗ガン成分が含まれており毎日少しでも食べるとガンになりずらいというアメリカ国立ガン研究所の報告もあります、この要因となる成分は「ベータ・カロチン」と「ガングリオシド」によるものです。
また生の「サツマイモ」の表面などを傷つけると少しネバネバした白い液体が出てきます、これは「ヤラビン」という成分で便秘予防の効能があります。
他にも「アマイド」は腸内のビフィズス菌や乳酸菌などの良性菌類の繁殖を助けます、加えてミネラルではカリウムが多く含まれ塩化ナトリウム(塩)との相性は抜群です。
成分的には特に女性にとってはこの上ない食品であると言えます、ただし高カロリーですので食べすぎにはくれぐれも注意してください。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は「コマツナ」です、「ホウレンソウ」と同じように使われるために存在感はあまりないのですが実に個性のある野菜です。
「コマツナ」はアブラナ科で見た目は良く似ている「ホウレンソウ」のアカザ科とは系統の違う植物です、別名は「冬菜」(フユナ)と言われるくらいに冬場は特に甘みが増して美味しい葉野菜です、また原産は実は日本で江戸時代に今の東京で改良された日本固有の野菜なのです、原種は「ツケナ」で「ノザワナ」と同じ原種とされた植物です。
「コマツナ」の主な成分はほとんど「ホウレンソウ」と同じでベータカロチンをはじめとしてビタミンCが豊富に含まれています、またミネラルも豊富で鉄、カルシウム、カリウムなどは特に多く含まれていますので貧血症の人には嬉しい野菜です。
特にカルシウムは「ホウレンソウ」の5倍の含有量で野菜ではトップクラスです、これは骨粗鬆症を予防する上では欠かせない栄養素です。
また「ホウレンソウ」はマグネシウムが豊富ですが「コマツナ」はそれほど含まれていません、これによって特有の灰汁が少なく生でも美味しく食べられあらゆる料理方法にも適応します。
冬には細胞を構成するアミノ酸が豊富に含まれるようになり甘くて美味しくなります、更にビタミンやミネラルなどと総合して考えるに肌をすべすべにし若返りの薬とも言えます。
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回はゴボウなどと共に根菜類の代表である「レンコン」で別名はご存知の「ハス」です、「ハス」の語源は花から種が出来るころの花の部分が蜂の巣に似ていることから「蜂巣(ハチス)」と呼ばれ、それが訛って「ハス」になったという説が有望です、また「レンコン」は「ハス」の根の部分が連なった形であることから「連根」(レンコン)と呼ばれるようになりました。
中国から古い時代に伝えられた「ハス」ですがいつの時代なのかは正確に記されたものはありません、もしかしたら自然に種などが何かに付いて漂流したのかも知れません、それほど古い時代から日本に定着していました、「ハス」には白やピンクの大きく綺麗な花が咲くものが多く水辺に神々しい見事な景色を作ります、また大きな種は食用としても大変栄養価が高いもので中国では薬膳料理の一つにも加えられているほどです。
更には「ハス」の種は地中で数千年以上も腐らずに保つことが出来るほど生命力があります、1951年に千葉県で3000年以上も地中に埋まった「ハス」の種を植えたところ発芽したという記録も残されています。
この生命力の強い「レンコン」はゴボウと同じく食物繊維が豊富に含まれています、またビタミンCはレモンと同じくらいの含有量で他にはミネラルも豊富です、特に鉄分が多く含まれていますので貧血などの造血剤としても効果があります。
「レンコン」を切るとネバネバします、これは「ガラクタン」などの多糖類成分で消化不良や胃もたれなどに効果があります、肉類と共に煮込みなどに入れると相性は抜群です。
また「タンニン」が豊富に含まれておりお酒などで胃や十二指腸が痛んだ場合など止血や消炎作用があるのでおつまみにはもってこいの食材と言えます、煮物にキンピラにまたてんぷらと食感を楽しみながら大いに食してほしい食材の一つです。