【1分で解るブロックチェーンの基礎】
ブロックチェーンの特徴は、大きく分けて3つあげられます。
最初に断っておきますと「ブロックチェーン=暗号通貨」ではありません、暗号通貨はブロックチェーンのDApps(分散アプリケーション)の一つでしかありません。
技術分野として捉えると、ブロックチェーンの特徴は以下の3つになります。
1.自立分散システム(P2Pネットワーク)
2.暗号技術(ハッシュ関数)
3.コンセンサスアルゴリズム(取引の合意=ビザンチン将軍問題への対策)
世に存在する暗号通貨におけるブロックチェーンは、これまで解かれてこなかった分散システム上の課題を解決しているのではないかと多くの機関が検証に乗り出しています。
暗号通貨の技術として導入されたブロックチェーンですが、暗号通貨はその技術の利用分野の一つに過ぎません。
今では、金融や証券のみならず、医療現場やIoT(ネットワークで機械を遠隔操作する技術)にまで応用できる技術として注目されています。
少なくても、暗号通貨に応用されているブロックチェーンの正当性を裏付けているものはビットコインのたった10年間の「未停止」という運用実績だけなのです。
理論的に第三者によって検証され確立されたものではないというのが極めて重要になります。
今も尚、多くの技術者によって改善が繰り返されている進化中の技術だということです。
※仮想通貨は、ブロックチェーン技術を用いた世界で最初のDApps(分散型アプリケーション)の一つであるということに過ぎません。
今や、電子取引をあらゆるデータの取引として金融以外の分野に応用して行こうという試みがなされています。
※投稿@伊東久雄
【ブロックチェーンの黎明(夜明けの瞬間)】
ブロックチェーンは、ビットコインの誕生によって広く世間に知られるようになった電子取引に使われる暗号技術の一つです。
暗号通貨による電子取引の概念は、サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)が2008年初頭からmetzdowd.com内の暗号理論に関するメーリングリスト「暗号通貨に関する論文」を発表し始めたことから始まりました。
サトシ・ナカモトの論文の主旨は、「インターネット上の商取引は、例外なく電子取引を処理し、信用できる第三者機関としての金融機関に頼っていることが現状である。
金融機関は争いの仲裁を行うために、完全に非可逆的な取引は扱えない。仲裁コストが取引コストを引き上げるため少額取引の可能性は失われる。必要なのは、第三者機関を介さずに当事者同士が直接取引を行うことです。(このポイントが最も重要です)
その場合、信頼ではなく暗号技術に基づいた決裁システムがあればいい。通貨を多重に使用されるような不正から守るために、P2P分散タイムスタンプサーバーを利用する。(この技術が後にブロックチェーンと呼ばれるようになりました)
善良なノードが、悪意あるノードよりもCPUが上回っていれば、このシステムはセキュリティ的に安全である」というものです。
さて、この論文には、金融機関などの仲裁者を通さずに直接2者間で、インターネット上において正常な取引を行えるシステムとして、具体的なシステムデザインが示されています。
これがその後に確立された、世にいうブロックチェーンと呼ばれている電子取引システムです。
2009年1月、サトシ・ナカモトの論文にあるブロックチェーン技術を使い複数のコンピューター提供者との間で分散処理による取引方法を構築し、そのうえで売買される通貨として世界初の暗号通貨である「ビットコイン」が誕生したのです。
※仮想通貨は、ブロックチェーン技術を用いた世界で最初のDApps(分散型アプリケーション)の一つであるということに過ぎません。
今や、電子取引をあらゆるデータの取引として金融以外の分野に応用して行こうという試みがなされています。
※投稿@伊東久雄