私は将来AIをブロックチェーンやデジタルマーケティングと融合させていこうと考えています、そのAIの応用とは「連続する数字のトレンドをアルゴリズム化して行う未来予測」という、あくまでも技術系企業に相応しい数値予測に絞ったAIです。
このように現在のAIは一つのカテゴリに絞ったアプリケーションAIと人間の脳に完全に近づけようとするヒューマノイドAIがあります、この2つの分野は目指すものがまったく異なり研究テーマも必要とする人材もまるで異なります。
アプリケーションAIはアルゴリズムとIT技術によって完全に解決できますが、ヒューマノイドAIはアルゴリズムとIT技術だけでは解決できない領域であるからです。
人間の脳を再現させるというヒューマノイドAIの研究は現状どこまで進んでいるのでしょうか、その前に世界中のAI研究所が行っている研究分野があります、それはITの技術力を駆使したアルゴリズムの設計や構築などではありません、これらはAI研究所ではなくITベンチャー企業や工業系大学での役割です。
ではどんなことを研究しているかというと「心」つまり「脳の心理ロジック」そのものの研究なのです、脳医学科や精神科の医療分野の学者、そして心理学者といったITとは異分野の人達によって研究が繰り返されています。
現在その結果において「人の脳」の特性が解明されてきています、その特性そのものを構造化して最終的にIT化していけばヒューマノイドAIが見えてきます。
これらの研究で私が注目したものに「人は行動するかなり前に行動判断を行っている」という論文です、例えば「何かを食べたい」と買い物に行くとか自炊する行動を取るとします、この行動することに直結した表面意識での「何かを食べたい」という自己認識のなんと30分以上前に無意識の領域である海馬からシグナルが出されているというものです。
これらは、「食べる」ということだけではなく、「トイレに行きたい」、「特定の人に会いたい」など全ての欲求行動にも同じ結果が起こっています。
これらの研究結果からAIとは無関係に思われる人間の心理ロジックの複雑さが浮かび上がってきたのです、「行動に起因する個性や性格、これらはいったい何に支配されて行われているのだろうか?」という大きな疑問です。
「人は如何なる行動を起こすにも、予め仕組まれたロジックに従っている」、この結論は大きくヒューマノイドの発展に寄与すると考えています。
しかし人によってバラバラな心理ロジックを体系化する道は極めて厳しいでしょう、「最新科学のAI、それを極めていくとスピリチュアルの世界に繋がってくる」、この事実は極めて重要です。
何故なら天才と呼ばれた科学者はほぼ全員と言ってよいほど老後に行きつく研究テーマが、この科学では説明が付かない「心」という分野だからです。
このスピリチュアルな分野、これが明確に解明されないと完全なヒューマノイドAIは完成しません、「心」という分野を私はITアルゴリズマーとして大きな期待を持ってリサーチし続けています。
その理由はたった一つです、「未来に誕生するヒューマノイドAIの特性、そしてその欠点を見極めるため」です。
最も人間らしいAIロボットであるヒューマノイド、それは何を意味しているでしょうか、そうです人間と同じ心理ロジックを持って対処できるからです、そして最も人間らしい特徴とはある要因によって確実に「判断ミスする」ことにあると考えているのです。
楽しみがまた一つ増えました、そして私なりにヒューマノイドAIに関連した心理ロジックのIT技術への応用研究をいつの日か楽しみながら行ってみたいと考えているのです。
※投稿@伊東久雄
この数年間で急速に世の中にデジタルトランスフォーメーション(DX)化が浸透していきます、デジタルトランスフォーメーションとは人間が手作業で行っていた業務のデジタル化を意味しています。
今後はこのデジタルトランスフォーメーションにブロックチェーンが大きく関ってくることは間違いないでしょう、それが一巡すると次に来るのがAIとの融合です、これも時間の問題でありあっという間に確実に実現されていくことになります。
少なくても銀行や証券会社などの窓口や役所から人間がどんどん消えていく日はそう遠くないでしょう、そんな時代に人間が行わざるを得ない業務とは何でしょうか?
例えば金融商品を組み合わせての資産構築や運用は、ヒューマノイドの方がはるかにスピーディで確実に答えを出してくれます。
トラブル対応もブロックチェーンを遡ることで原因が究明でき、その対処までヒューマノイドが行うようになります。
その処理スピードは人間が1年かかる事をたったの数分で行ってしまいます、つまり予め決められたルールの中で行われる業務は全てヒューマノイドの守備範囲と言えます。
ヒューマノイドにできない業務にこそ人間が介在する隙間ができるのです、その時代に人間が介在する業務を行える人はまさに企業にとっては宝であり優遇されることは間違いありません。
デジタルトランスフォーメーション全盛期にはどんな人が望まれるのか、これを考える場合にはどんな人が望まれないかを考えてみると解りやすいと思います。
デジタルトランスフォーメーションは何故導入されるのでしょうか、それは人的ミスの一掃と言っても過言ではありません、ではミスを起こしやすい人の特徴とは何でしょうか?
多くの人間のミスは、思い込み・排他的思考・合理的思考・プロセスを踏まない短絡的思考・自己利益優先などが根源に在ります。
つまり、見えない事実にまで広い視野で全てを見通したうえで判断できる人、また手順に課題をクリアしていけるコツコツ型の忍耐力のある人が望まれるのです。
ヒューマノイドは数値化できる範囲の今の状況だけを拾って一瞬で計算してしまいます、そこには時間と共に変化していく様を捉えることができません、自然とは一瞬の状況で決まることなど存在しません。
そして数値化できない最も複雑な事象が人の心の中です、つまりAIが最も苦手とするカテゴリが人間の心理なのです。
常に変化する価値観や事象に合わせて正確に結論を出し瞬時に行動できる業、そして心の問題とされる損失や犠牲を考慮できる大人の対応、AIが進化しようがこの分野だけは人間の方が常に優れている分野なのです。
投稿@伊東久雄
AIの世界には、「大人のAI、子供のAI」という概念が存在しています、「大人のAI」というのは現在研究開発されている全てのAIの基本であり、成人した人間の脳と同程度の知能レベルを目指して研究・開発されています。
「大人のAI」は情報蓄積・分析・会話・判断・アドバイスなどをどんどん学習して成長していきます、対して「子供のAI」という概念は生まれたばかりの人間の脳を人工的に再現するという基本コンセプトの基に研究されているAI分野で、現在の技術をもってしては完成することは不可能であると言われています。
つまり「子供のAI」とは、人工知能ではなくて脳そのものを人工的に作りだそうという「人口脳」というコンセプトだからなのです、では何故「大人のAI」はどんどん発展しているのに「子供のAI」は実現そのものが不可能と言われているのでしょう?
それは何も教えられていない状態から自律的に言葉や文字を覚えていくという基本的なアルゴリズムの構築が不可能だとする見解からです、したがって現在医学的にも脳の研究がすすめられているのはこういう裏事情もあるのです。
それでは、動物の脳はどのようにして細胞の塊から情報を得て学習していくのでしょうか、それはもうテクノロジーの領域を超え神の領域に人間が踏み出そうとしているのかもしれません。
そしてニーズがあれば人間は作りだそうと試みます、少子化そして無縁死が増える昨今に多くのニーズがあることは否めません。
神の領域にある「子供のAI」、成功すればノーベル賞と言われている「子供のAI」、実現すれば本当に人間が滅びてしまうかもしれません。
私はこの「子供のAI」をブロックチェーンの分散処理技術を使ってIoTの制御に応用できないかと考えています、つまりノードが脳細胞でシナプスがブロックチェーンで代用するというものでノードが極少でできれば可能性は高まります。
また、学習アルゴリズムは現在の大人のAIであるディープラーニングでは不可能だと考え新たなるアルゴリズムが必要になります、特に曖昧さを曖昧で扱える必要があり白黒はっきりさせるデジタルでは不可能とさえ思えてくるのです。
「子供のAI」という概念は考えれば考えるほど遠い世界に感じてしまいます、だからこそチャレンジする価値が在るのです。
投稿@伊東久雄
世の中の潮流は確実に今年を大きな節目として動いています、各種のデータを総合して予測すると特にIT産業にとっては世界規模での過去3回目となるスーパーITバブルが既に到来していると予想されます。
AIやブロックチェーンなどのコア技術に加え、サービスとしてもアグリテックやアートテックなど今後多くのカテゴリにおいて急成長を遂げることになります。
2018年ごろから「フィンテック元年」、「デジタルトランスフォーメーション元年」、「ヒューマノイドAI元年」、「IoT元年」と、世の中のこれまでの仕組みそのものに大きな変化がありました。
そして今年は上記の各カテゴリにおいてITが大きく関わり急拡大してきました、更に近未来には人間の脳とコンピュータを繋ぐというSFの世界がまさに実現しようとしています。
ITが医学と結びつきSF映画の世界が急速に実現されようとしています、これらによって各業界MAPも大きく塗り替えられていくことになります、更には人員削減業界と人員増加業界とがはっきり別れ世界規模での業界間民族大移動が始まります。
これまで50年以上も安定だった各業界の老舗企業があっという間に新興勢力に飲み込まれ新たな業界リーダーが次々と生まれてきます、そして各業界に異業種企業が多数参戦しこの数年間は世界中でどの業界も混迷状況となり新たな無秩序とも言えるカオスが生まれてくる可能性を否定できません。
数年後にはこのカオスの中で生まれた企業が急成長を遂げていくでしょう、スーパーITバブル期に躍進するためには今確実な経営基盤を築くことが重要課題になります。
特に新ITカテゴリに関して言えばASEAN諸国が物凄い勢いで拡大成長しています、まさに国を上げた政策が効果を表し始めているのです、この状況を日本の企業は何もせずに黙って見ているだけなのでしょうか?
今やタイやベトナムまで国を上げてAIやブロックチェーン関連業界を押し上げています、少なくても日本人の多くが誤解している「ブロックチェーン=仮想通貨」という勘違いを早期に払拭させなくてはなりません。
日本のIT業界は最も早くAI&ブロックチェーン技術に取り組んだ国の一つです、このまま推移すれば間違いなくAI&ブロックチェーン後進国になってしまうでしょう。
インターネットもOSも日本は企業の自助努力に甘んじた結果においてトップ集団を欧米諸国にごっそり持って行かれたという苦々しい過去の事実があります、またぞろ同じことをAI&ブロックチェーンでも起ころうとしているのです。
投稿@伊東久雄