醗酵食品を追求していくと「チーズ」や「ハム」に辿り着くのです、チーズやハムは熟成によってたんぱく質をアミノ酸に分解し美味しさが増すだけではなく健康的な食品に変わります。
タンパク質や脂肪が分解されて生まれるアミノ酸は身体の中で消化分解される過程を身体の外でしかも完璧に行っているわけです、したがって身体に負担をかけずに必須アミノ酸を摂る事ができるだけではなく何よりも旨味成分豊富で美味しいのです。
チーズと言えば日本ではプロセスチーズが一般的です、プロセスチーズとは数種類のナチュラルチーズを溶かして再成形したものです、溶かす過程で加熱によりアミノ酸の一種である酵素が死んでいます。
例えばブルーチーズやカマンベールチーズは熟成を止めていないナチュラルチーズで、冷蔵庫で保存しておくと酵素による熟成が進み液状化してきます、この液状化の直前が実は最も美味しいときなのです。
プロセスチーズはこれが起きません、逆に言えば安定した品質を保持できるというメリットでもあるわけです。
長期保存性の合理化は置いておいて健康や長寿を意識するなら是非プロセスチーズではなくナチュラルチーズを食してほしいと思います、身体の負担も美味しさも全然違います。
ピッザなどを食べると胸やけするという人がいます、これはチーズのタンパク質や脂肪分が消化不良を起こしているのです、完全に熟成したチーズからは脂分が出てきません、これは酵素によって分解されているからです。
プロセスチーズによってチーズが嫌いになる人もいます、本物の美味しさと身体に良いチーズを見直してほしいものです。
チーズはカードという牛やヤギなどの乳から分離して取りだした凝固物が原料で、このままで食べるのがカッテージチーズで加熱によって伸ばして弾力を付けたものがモッツアレラチーズです、これらは熟成されてないのでタンパク質のままです。
このカードを青カビや白カビなどのカビによって熟成させたのが、ブルーチーズでありカマンベールチーズなのです。
また、カビを寄せ付けないようにして乾燥させながら熟成したものがハードタイプというパルメジャーノ・レッジャーノなどのチーズになります。
カビを利用して熟成すると独特の味と香りが出て熟成が進むにつれドロドロになってきます、逆にカビを使わずに熟成させると香りも独特の香りではなく乳の香りが残り、熟成が進むと水分が抜けて堅くなってくるのも面白いです。
そこで、手作りチーズに挑戦しようといろいろ調べているのですが、手作りチーズのほぼ99%の情報がカッテージチーズかモッツアレラチーズばかりで、肝心のカビで熟成させる本格ナチュラルチーズの製法ノウハウは出てきません。
私に必要なのはある程度調べると出て来る製法上の原理や技術ではないのです、経験によるノウハウが知りたいのです。
参考になったのは新しくチーズの会社を興したという人の話しです、本場イタリアでチーズ職人の資格を取ったとありました、やはり熟成タイプの製法ノウハウはそうそう簡単に手に入るものではなさそうです。
だからこそ手作りナチュラルチーズに大いなる興味を覚えてしまうのです、ちなみに独学で白カビを培養し保存する方法を見つけ出し現在冷蔵庫で長期保存にも成功しています。
菌の研究と実用化は醗酵食品然り農業への転用もその目的において老後の私の大きな研究テーマとなりつつあります、そんなわけで最近では菌を独自の方法で培養しています。
特に有益だと考える菌は乳酸菌(ホモ乳酸菌、ヘテロ乳酸菌)やビフィズス菌・納豆菌・麹に酵母、更には農業に有益なのではないかと思われる光合成細菌と種類も豊富です。
植物も動物も発祥時点から進化の過程でずっと菌と共存共栄してきました、それが各種の研究と調査で解ってきました、いつまでも健康で元気でいられるためには菌は不可欠な存在だと確信を持っています。
思えば私は幼いころからずっと何かを飼育してきました、メダカや昆虫・カメにヘビやトカゲ・熱帯魚に水生植物・観葉植物に野菜のプランター栽培、いろんな経験と当時の道具や器具がみんなこの菌の飼育に役だっているのです。
見えない菌だけに媒体の変化が面白いのです、媒体を介して見ない菌が確かに息づいている事だけはよく解ります。
「人間は常に乳酸菌や納豆菌などの原子良性菌類と触れていると、原子菌類から細胞に寄生したミトコンドリアが元気になる」という自論を展開して追求しているところです、「皮膚疾患も免疫不全も菌によるミトコンドリア改善で自然治癒する」、それを信じて原子良性菌類を大量に飼育しては各種の実験をくりかえしているのです。
先日は培養した乳酸菌をみんなでスプレーして顔や手足に振りまいてみました、これ意外と効果が凄くて余計な皮脂や角質化した皮膚が自然に除かれてスベスベになるのです、身体が元気になれば精神的な病も脳内ホルモンが正常化して治るかもしれません。
更に、今研究しようとしているのが乳酸菌と納豆菌の農業や土壌改良への応用です、地域活動として村をあげて行おうとしている自治体もあるようです。
これに関連して実験農場を自ら作ってしまおうという計画も発動間近です、水質浄化作用の有る土壌菌である光合成細菌の実験も並行して行いたいと思います。
この光合成細菌とは、乳酸菌や納豆菌の好気性バクテリアではなく真逆の嫌気性バクテリアであり意外な側面を持ち合わせています、非常に面白い性質を持っていて楽しみな菌なのです。
菌も好気性と嫌気性という陰陽バランスが取れると土壌が豊かになり野菜が元気に虫も付きません、何と菌に関しても「陰陽バランス」の思想を活かせてみたいと考えているのです。
菌類の研究は、オーガニック栽培に欠かせない肥料との環境サイクル研究として今後の農業には欠かせない研究テーマの一つだと思います。
現在大きな社会問題となっている新型コロナウイルスに新型鳥インフルエンザウイルスですが、こういった自然の土壌菌が身体を守ることにより感染防止に役立っているという「ウイルスバリア」説が急浮上しています。
域内感染者は急増加していても農村地帯では感染者がゼロもしくは極めて少ないという事実があります、単に農村地帯は人口密度が少ないというだけでは説明がつきません。
過日の新型鳥インフルエンザのときにも同じような論文が世界中で多数出されました、こうした調査や研究も是非行ってみたいと思います。
オーガニック野菜を作るには土壌から作るところが最も重要だという事を各種の情報を精査して解ってきました、オーガニックは土作りが基本でこれに通常は数年かかるといいます。
よく行われる方法としてアルカリ性の灰を撒いたり腐葉土や鶏糞を混ぜたりするのですが、こちらは中性で冨栄養な土を作るための施策であり水はけの良さやバクテリアを安定させることはできません。
これ以外に腐敗しづらい土を作る為に最近では乳酸菌などの土壌菌を積極的に使って土壌のバクテリア環境のバランスをとることなども行われるようになりました、そしてもう一つ重要な事があるのです、それはどんなに中性の冨栄養でバクテリア環境を整えても水はけが悪いもしくは水はけが良すぎると折角のバクテリアも死滅してしまいます。
バクテリアが繁殖するには空気が充分に土の中に存在し更には一定の水分を保てなくては窒息もしくは乾燥で死滅してしまいます、したがって水はけが良くて保水性のある土が重要になります。
その意味で土壌改良材は上記の3つのポイントを踏まえてワンセットで考える事が重要なのです、ここでもっとも忘れがちなのが最後の水はけと保水性のよい土作りです。
これをこれまでは腐葉土や枯れ草などを土に混ぜたりしていたのですが、これらは土作りの目的で投入したバクテリアによってあっという間に泥状態になり、年間を通して水はけが良く保水性が有る状態を保てなくなります。
春に種まきして夏以降に実を付けるナスなどの野菜などはこれらによって小さく堅い実になってしまうようです、これを一気に改善する方法は無いのでしょうか?
安くて1年以上水はけが良く保水性を保てる天年素材、手軽に手に入れば多くのオーガニック農家や家庭菜園を愉しむ人が救われます。
いろいろ調べて行くと観葉植物を鉢で育てる場合の土作りは結構あり、また水はけを良くし保水性を保つ素材も多くあります。
しかしこれらは野菜にはそのまま転用できません、コストが大幅にアップしてしまうからです、そんなとき何と偶然にも台湾の記事に大きなヒントを見つけました。
その素材は日本でも大量に栽培され加工の過程で廃棄され焼却処分されていく物でした、つまり原価はゼロ同然のものです。
ちなみに加工と聞いて想像するに易しいオカラや米ぬかなどではありません、オカラは食材として米ぬかはぬか床や菌床などとして有効に活用すべきだと思います。
廃棄する加工工場も処分代が浮き両者両得のものであり研究の価値が多いにありそうです、「人が欲しがらない物に価値を見出すことは大きな利益となる」とは兵法の極意です。
取り急ぎでベランダ菜園用に2年かけて作った土にこれを混ぜて実験してみました、この結果は夏場でも土の中が乾燥することが無く水はけも極めて良好です、ミニトマトとバジルで実験したところ肥料も何もしなくても虫は付かず1年前に栽培したものとは比べ物にならないほど大きく成長しました、これはなかなか使えます。
さて、こういった研究成果をどのようにしてビジネスにつなげるか、場所もいるし人手も要ります、高収入を期待しないで自身も愉しめるビジネスは高齢者にぴったりではないかと思うのですが如何でしょう?
ハムは熟成によってたんぱく質や脂肪をアミノ酸に分解し美味しさが増すだけではなく身体に良い食品に変わります、タンパク質や脂肪が分解され生まれるアミノ酸は身体の中で消化分解される過程を身体の外でしかも完璧に行っているわけです。
したがって身体に負担をかけずに必須アミノ酸を手軽に摂る事ができるだけではなく大変美味しいのです、ただ一般的にみなさんが食べているハムは味付けして加熱によって製造されたものです。
確かにこれはこれで美味しいのですが、焼肉などを食べるのと同じでタンパク質や脂肪が分解されておらず食べ過ぎると消化不良を起こしてしまいます。
対してじっくり熟成した生ハムや本物の熟成ハムはスープにしても一切脂が浮いてきません、それだけ熟成によってたんぱく質や脂肪が分解されてアミノ酸に変わっている証拠です、したがって本物の熟成ハムはアミノ酸によって美味しいスープの出汁になるのです。
ハムは主に豚肉に塩とスパイスを染み込ませて長期熟成させるもので、余分な水分を取りしっかり熟成するとカビも発生しないし腐敗することも無く長期間保存が効くようになります。
パンチェッタは熟成過程を食べるのを基本とした豚の生ハムの一種で食感が生肉に近いのが特徴です、パンチェッタはいろいろな作り方があるのですが、ネットに出ているのは手軽にできるパンチェッタ風の味が楽しめるというだけのものなので熟成した身体に良いものを期待できるものではありません。
ネットに紹介されているのは豚肉の塩漬け程度のもので熟成の本当の美味しさと分解されたアミノ酸を摂取できません、同様に世に多く出ている鶏ハムの作り方も味だけをハム風味にできるというだけの茹で肉であり、ハムとしての肝心な旨みと歯ごたえが無く熟成によりタンパク質と脂肪を分解するという本来の意味を成していません。
やはり乳酸菌や麹などの菌を使って最低でも3日以上、完全を期すなら1週間以上しっかりと乾燥前にも熟成してほしいと思います。
また乾燥も1ヶ月以上かけてじっくりと熟成させながら行うのが正しい熟成乾燥です、チーズもハムも健康を考えれば味ではないのです、本来の醗酵食品という意味を考え何が身体に良いのかを理解してほしいと思うばかりです。
そんな健康を考えた本物の熟成ハム、健康に良く美味しいのに日本ではほんの一部の企業しか製造していません、やはり利益優先の安価で簡単に製造できる加熱処理方式がほとんどです。
そして日本人の多くは本物の熟成ハムの味を知りません、口の中に広がる芳醇な香りと何とも言えない旨み、本当にこの世のものとは思えないほどに美味いのです。
ちなみに世界三大ハムは中国の金華火腿(きんかハム)、イタリアのプロシュット・ディ・パルマ、スペインのハモン・セラーノで、その熟成により生まれるアミノ酸の美味しさは例えようがなく生食は勿論のこと最高級調味料としてスープや炒め物に使われるほどです。
2008年の会社法改正により資本金1円で会社が設立できるようになりました、この法改正直後に主婦や独立起業を心の何処かに置いていた人たちの間で起業ブームが一気に起きました、しかしこれが10年後の2017年ごろから一気に沈静化してきています。
そして今度は徐々に定年退職後の高齢者起業が静かなブームとなる気配が漂っています、既に政府は若者&女性起業支援から高齢者起業支援に矛先を大きく変えつつあります、これらの動きは各所から読むことができます、社会現象や時代背景を考えてみても然りでしょう。
定年退職後にそれまで培ってきた経験とノウハウを基に第二人生(セカンドライフ)のスタートとしての起業、当然年金支給額の低減や税収増を考えるに国にも大きなメリットが有るわけです。
高齢者は会社員時代に培った社会通念がしっかりしています、したがって節税よりも利益を上げ真面目に納税を考える本物の経営者マインドが身についています。
特に大手企業に務めめてきた高齢者はそれなりの自身でこれまで経済を動かしてきたという自負があります、したがって経験やノウハウの無い人を簡単に信用することもありません。
話変わって、この10年の起業ブームの中で感じることの一つに情報取得傾向が一変しているということがあげられます、テレビ離れや新聞離れは当たり前でネットニュースさえも見ていません、だから世界一大ニュースでさえも知らない人が多数いるのです。
経営者なら誰しも知っていなければならない情報を得ていない人が多くなったのには驚くばかりです、昔なら当たり前に知っているはずの税金や各種届出など経営者として知っておくべき正しい情報をほとんど得ていないのです。
好きなものを好きな時に食べることができる芳醇な時代にあって、必要な栄養素が極端に不足している栄養失調症の人が増えているとの指摘がWHOや医療機関から発令されて久しいです、情報も食べ物と同じで情報過多時代に情報失調症は付き物のようです。
食事も情報も正しく摂取しないと人間として健全に生きられません、特に経営者は経営だけではなく人間力向上の為にも必要な情報は正確に得るようにする必要があります、最近では特定の情報を流すキュレーションサイトが再度活性化してきているようです。
そこでちょっと思考を凝らしてみました、今や政府の後押しで先述した高齢者の起業ブームが今後急速に激化してきます、皆さん正しい起業や経営情報を何処から得るのでしょうか?
少なくても高齢者起業予備軍の人たちはブログこそやってもSNSなどは一切やりません、知り合うだけの異業種交流会にも行きません、ではどのようにして情報を得るのでしょう?
ここがしっかりと見えていれば高齢化社会に大きなビジネスチャンスを掴むかもしれません、高齢者の事は同じ世代の高齢者に聞くのが一番なのです。