2025年3月13日 08:00
皆さんがお持ちのアンプの裏面を見てください、もの凄い数の入力コネクタが並んでいますよね。
フォノにCDにチューナーにAUXと・・・
さて、数多く有る入力コネクタですが、アナログ入力(RCAコネクタ)の音情報はフォノとラインの2種類しか存在していません。
つまり、CD・チューナー・AUXなどは全てどこに繋いでも問題ないという事です。
フォノだけはフォノのコネクタに繋がないと音になりません。
これは、フォノはレコードからピックアップした電流信号を人間の耳に聞こえる周波数に変換するためのイコライザーという回路を通して増幅しないと音にならないからです。
ただ、フォノにはMM型とMC型があるので注意が必要です、これについては別の記事で触れることにしましょう。
それ以外は、どこにどのように繋いでも良いという事になります。
例えば、テレビの音声をアンプを通して大きな良い音にしたい場合は、テレビの音声出力用のRCAコネクタとアンプのAUX入力をRCAケーブルで繋ぐことで実現します。
テレビに音声出力のRCAコネクタが付いていなくても問題ありません、この場合はイヤホンジャックにミニジャック/RCA変換ケーブルを用いて繋げば良いのです。
同じように、パソコンのイヤホンジャックもテレビ同様にミニジャック/RCA変換ケーブルを用いて繋げばオーディオアンプに繋ぐ事ができます。
つまり、イヤホン出力もまたライン出力だという事がお分かりになるかと思います。
コネクタが異なるだけでフォノ以外は全てライン信号だと考えれば問題ありません。
また、高級ハイエンドアンプではプリアンプとパワーアンプに分かれますが、この間を繋ぐのもライン信号です。
更には、PA用のアンプに多いXRLというバランス型のコネクタも有りますが、これも基本的にはライン信号でRCA変換ケーブルで繋ぐことが可能です。
要は、信号の方式とインピーダンス、そして流れる電流の量が許容範囲であれば何でも繋ぐことができるという事です。
一番実感できるのは、壊してもいいという位の気持ちで何でも自身でやってみることです。
アンプが壊れるくらいなら安い勉強代というものです。
ちなみにオーディオ初心者の頃の私は、いろんな物を繋いでみたことが有ります。
アンプのスピーカー出力に別のアンプのライン入力を繋ぐとどうなるかとか、インピーダンスや最大電流値など一切無視してとんでもないイリーガルな方法を試してみましたが、音質は別にしてこれによってアンプが壊れたことはありません。
ただし、最近のアンプでは一切やっていませんので無茶ぶりは止めておきましょう。
昔のオールアナログアンプは、悪戯坊主に極めて寛大にできていたのです。