2024年11月11日 08:00
購入当時はホームシアター歴15年、この間は気になるAVアンプが出れば購入し、15年目にして実に歴代6台目のAVアンプがこのデノンAVC-A1SR(2002年発売、定価45万円)でした。
デノンのオーディオ&ホームシアター製品で型番に「1」が付くのはフラッグシップ製品として位置付けられています。
このAVC-A1SRは、当時のデノンのオーディオ&AV技術の全てを注ぎ込んだ製品でありハイエンドAVアンプとして話題を集めました。
ヤマハのフラッグシップAVアンプであるDSP-AX1に続いてのハイエンドフラッグシップAVアンプの購入でしたが勢いとは怖いです、45万円が安いとさえ感じてしまうのですから。
デノン AVC-A1SR
シーリングパネルを開けたところ
デノンゴールドの輝きが堪らない!
当時のあらゆるオーディオとAV機器を接続できるコネクタを装備したバックパネルは、コネクタ類がびっしりと所狭しと付いています。
音質はCDダイレクトで確認した瞬間、ヤマハDSP-AX1同様にAVアンプの音質ではない事がすぐ解る音色です。
まるでプリメインアンプの名機PMA-2000を聴いているようです。
低音域はしっかりしており、その上にシャープな中高音域が乗ってどんなジャンルでも無難にこなします。
その意味ではPMA-2000を3台+アルファとサラウンドコントロールアンプを組み合わせたような仕様であり、そう考えるとこの価格は納得の価格です。
このAVC-A1SRに限らず、AVアンプも40万円も越えるハイエンドともなると流石に「AVアンプは音質が悪い」という言葉は出ないでしょう、まずは実際に聴いてみることです、固定概念など無きものにされてしまいます。
ディスクリート回路構成で全てのチャンネルが200W/6Ωという高出力、どんな部屋でも理想的な音場を得られるでしょう。
周波数特性もまた見事で、この時代のミドルクラスのAVアンプだと20Hz~20KHzが普通なのですが、流石フラッグシップのハイエンドAVアンプです、5Hz~100KHzと驚異のハイレゾ対応の周波数特性を誇ります。
ただ消費電力も580Wと半端ではありません、ステレオモードで軽く聴く程度でも上面パネルがかなり熱くなります。
中を開けて見ると空冷用のファンが2つ付いています、放熱板であるアルミフィンが一定の温度以上になると自動で稼動するようです。
更に重量も最大級で30Kgを越えます、一人でラックにセッティングするのは無理です、必ず誰かの補助が必要となります。
手軽に映画などを愉しむAVアンプではなく、ある程度の大きさの部屋でじっくりと鑑賞する為のAVアンプです。
尚、AVC-A1SRと同時に購入した7台目のエントリークラスAVアンプのデノンAVC-1850があまりにも手軽なうえに音質もしっかりしているので、メインとして使ったのがAVC-1850だったのです。
そういう意味では高い買い物だった気がします。
最後におまけ、プリメインアンプPMA-390との大きさ比較
かなりの大きさであることが解ります