2023年6月10日 08:00
低音キングと謳われるサンスイサウンドを確立したアンプと言っても過言ではないサンスイAU-D607F、そのAU-D607Fの上位機種であるAU-D707F(1980年発売、10.8万円)です。
サンスイ AU-D707F
ウッドケースが何とも上品で豪華!
DCアンプ構成のダイヤモンドXバランス増幅回路が繰り出す低音域は絶品で、これぞサンスイサウンドと呼ばれる音質の模範ともなる新時代のサンスイサウンドを残す名アンプです。
この硬質で切れの良い低音こそ低音キングと呼ばれる最大のサンスイサウンドの特徴です。
更に、この低音をベースに中高音域の伸びとシャープに響く音色はまさにクールサウンドそのものです。
他社のアンプでは絶対に得られないサンスイファンには堪らない硬質な音色であり、これがサンスイアンプの最大の魅力なのです。
シリーズ中核のAU-D607Fよりも中音域のシャープさと張り出しがより一層強調された感じで、硬く締まった低音域とミックスされたシャープな中高音域が織りなす破壊力は最大級です。
是非、合わせるスピーカーはJBLやダイヤトーンのカラッと晴れ渡るような音色の元気なスピーカーを選んでほしいです。
更に「F」の型式名の由来のスーパー・フィードフォワードという、これまで一般的なNFB(ネガティブ・フィードバック)を大幅に改良したノイズ性能を上げる回路を搭載しています。
これによって、よりシャープでメリハリのあるストレートな音色を醸し出し、ジャズやロックファンを大いに魅了しました。
また、魅力は低音域だけに留まらず、ピアノやサックスの高音域が綺麗に響き、ドラムのハイハットやクラッシャーの金属質なリアルな響きは絶品です。
こんなアンプ、名機と言わずに何と言う?