2025年2月20日 08:00
最近ではエントリークラスのアンプもバイワイヤリング可能になっており、これを楽しまなくてはオーディオの楽しみが半減します。
バイワイヤリングとは、1台のアンプで2セットのスピーカーを同時に鳴らすことができる機能であり、昔はミドルクラス以上のアンプの特典のような機能でした。
本来は2つの部屋に別のスピーカーを置いて、何処にいても音楽を楽しめるように配慮を施した機能です。
しかし、オーディオマニアはこれを逆手にとって音質の異なるスピーカーを聴くジャンルによって切り替えることを考え出しました。
更には、小型ブックシェルフの低音域をカバーする目的で低音再生用のパッシブ型のスピーカーを自作して2セット同時に鳴らして音質を向上させたり、自作のフルレンジの高音域をカバーするツイーターを繋げたりしています。
こういった楽しみ方が普及しだして、メーカーのマニュアルでも有益な繋ぎ方を紹介するようにもなってきました。
さて、私もバイワイヤリングは昔から多用しており、スピーカーの音質をテストするときには切り替えができますので非常に好都合なのです。
また、ジャンルによっての使い分けは当たり前として、昼用と夜用でスピーカーを分けていたこともあります。
夜はどうしても音量を絞り込むようになりますので、ブーミー(低音域がふっくらした音)なスピーカーが必要になります。
何れにしても、同時に2セット鳴らす際にはインピーダンスに注意してください。
2セットを合わせたインピーダンスで切り替えスイッチがありますので、マニュアルをよく読んで適切な設定にしてから楽しんでください。
下手するとオーバーロードによりアンプの出力段が飛んでしまいます。
また、バイワイヤリング不可能なアンプはスピーカー端子が1セット分しか付いていません。
どんなに実験好きであっても、1つのスピーカー端子にパラに2セット繋ぐことだけはご法度です。
大切なアンプをあの世に送ってあげるようなもので、自虐行為もほどほどにしておいた方が良いでしょう。