2024年3月11日 07:00
「五行思想」にある四神は下記に示されるように北に玄武、東に青龍、南に朱雀、西に白虎が守護神として関連付けられています。
水 黒、北、玄武
木 青、東、青龍
火 赤、南、朱雀
金 白、西、白虎
土 黄、中、??
さて、ここでこれらの四神はいつどのように生まれたのでしょうか?
今回はこの四神誕生についてお話します、最後まで読んだとき皆さんは間違いなく古代中国の壮大なる宇宙観とロマンを感じざるを得ないと思います。
「五行」では五方、つまり方位がまず関連付けられました、また他方天体にある大きな明るい星を28星選び28宿となずけました。
何故28宿なのかというと、月の地球を一周する日にちから考えたものでその後の暦(こよみ)にも大きくこれらの考え方が関係してきます。
そしてこれらの28宿を各方角ごとに7宿ごとに区切り、線で結んで星官(今の星座)を描いたのです。
この星宮の形こそ四神の姿だったということです。
玄武は亀に蛇が巻きついた形、青龍は竜、朱雀は伝説の鳥である鳳凰(ホウオウ)、白虎は虎の姿をしています。
予断ですが、朱雀=鳳凰は別名不死鳥で寿命が来ると自ら身体を燃やし、灰から再び蘇るとされていて手塚治虫の「火の鳥」のヒントにもなりました。
星宮の形が先か、それまでの伝説上の獣神を当てはめたのかは正確な資料がありません、しかし四神神話はこの28宿に始まった可能性が非常に高いです。
里美八犬伝などの物語は28宿をヒントにしもので、四神神話と共に今もなお語り継がれています。
尚、28宿では地球が太陽を一周する365日から天体を365度として計算し、7星の位置から正確に91、25度づつ分けられてはいません。
東 = 75度
北 = 98度
西 = 80度
南 = 112度
となっています。
さて、「五行」と四神の関係で各方角には守護神がいますが、中央はいないのかとの疑問が出てきます。
いままで私が「五行」を語るとき全て土=中央の箇所の神を「--」または「??」としてきました、この意味は初期の頃からではなく後から追加されたのと諸説があったからです。