2023年12月 8日 07:00
金の話し-2
金属のもう一つの「自由電子」が存在することで獲得した大きな特徴は、「電気を通す」というものです。
専門用語ではこれを「通電性」と呼び、「通電性」を持つ物質を「導電体」と呼びます。
これは、「自由電子」が「金属」内を移動することによって、電子の電位交換が行われ電気が流れるようになるのです。
金属内で小さな雷が起きていると考える事もでき、科学的な原理は雷と全く同じです。
この「自由電子」を獲得した金属は、固体でありながら極めて特徴的な性質を持ちます。
仮に「自由電子」が金属に存在していなければ、「金」という気質は生まれておらず、金属は「土」の気質に入っていたでしょう。
「金」と「土」、その大きな違いが「自由電子」の存在と後に述べる「形状の自由性」そのものなのです、運命波学ではそれほどまでに「自由電子」の存在と「形状の自由性」を大きな「金」の特徴と受け止めています。
金属の大きな特徴として先述の固体で有るにもかかわらず「形状の自由性」があります。
これも、岩石やセラミックなどの固体とは一線を引いています。
ここで、固体と思われがちなガラスは実は固体に含めるのは科学的には間違っています。
ガラスは「固容体」であり、原子配列は固体と液体の中間に在る物質です、つまり「土」と「水」の中間の気質を持つということになります。
話しを「形状の自由性」に戻しますが、金属はたとえば打てばへこんで決して割れることはありません、また伸ばせば伸び、金箔などは透けるまでに伸されています。
また曲げればいくらでも曲がるなど形状が自在に変化し、その形状を維持します。
この形状の自由性はセラミック(焼き物=土)などと対比され金属が人間によって発見された後、大きくこの特徴が活用されてきたことは言うまでもありません。
また、形状を維持できるということは外部からのストレスに強いことが裏付けられます。
ここでストレスについてもう少し付け加えておくと、「金属」のストレス(金属疲労)はある程度までは他の固体に比べて非常に強さを発揮しますが、一定の水準に達すると、ものの見事に一気に崩壊します。
つまり「壊れるときは一瞬で壊れてしまう」ということです、これらは「経年疲労」などと呼ばれています。
電車やトラックの車軸は点検しても傷は何も発見されていないのが、突如折れてしまって大事故を発生させることが稀にあります。
これらが経年による「金属疲労」の最大の特徴で、前触れもなく崩壊してしまうのです。
このためストレスが溜まる金属部品は定期的に交換する処置が施されるようになりました。
つまり「金」は他の気質に対比して定期的な身体や思考のメンテナンスが重要不可欠ということが言えるのです。
<続く>