私は空き時間を見つけては新しい食材とレシピを研究し、そして自分なりの工夫を凝らして料理を愉しんでいます、また各国の料理を食べ歩き新鮮な食の出会いを愉しみとしています。
こういった事を知っている人の多くは、「食べ過ぎに注意してください」とか「健康は大丈夫ですか?」など私の身体を気遣ってくれます。
ただみなさん大きな勘違いをしています、それは私が常日頃から暴飲暴食しているのではないかと思っていることです。
私は食と健康をテーマにした事業も並行して行っています、それまでの人生にはないほどの食事と健康には気を遣っているのです。
食べ歩きといってもたくさん食べているのではありません、特徴的な食材と調理法を研究するのが目的であり一度に食べる量は多くはありません、何度も同じ店に通っては少しずつ開拓しているという感じです。
また、量だけではなく内容もバランス重視で、野菜から肉や魚と食材の種類を増やしてトータルでの食べる量を減らす工夫をしています。
そのせいか老化による諸症状は別にして、これまでにないほど病気知らずで持病の高コレステロール血症は改善され免疫力低下で起こるリンパの腫れもありません、まさに「健康は食事から」ということを身をもって体験しています。
人類が存在する以上は無くならないと言われるビジネス、それは「衣食住」と言われています、その中でも「食」はマズローの欲求段階1の最優先事項です、食事と睡眠が満たされて初めて次の高次欲求段階の安全の保証という段階に進むのです。
逆に食事に満足していないと、次の欲求がどんなに頑張っても満たされることは本質的にないとされています。
この食ビジネスを通して本物のビジネスの在り方の根幹事項を学べるのです、飲食事業を興し始めてから他の事業や経営にもこれらの考え方がしっかりと活かされています。
真のサービスとは何か?
顧客満足度とは何か?
その原点は、すべて食ビジネスに在ると思います。
私は飲食店コンサルティングを細々とではありますがIT事業と並行して行っています、実際に3店舗の飲食店をサイドビジネスとして過去11年間経営していた経験が実績として役に立っています。
また、イタリアンレストランを譲受し経営改善を実現させたことも大きな根拠となっています、今後も飲食店運営は継続していきたい事業の一つと考えています。
さて本題ですが、世に存在する多くの店舗コンサルティングは高価なお金を要求し内装やオペレーションなどを教えるだけでその結果を保証していません。
飲食店の成功はそのエリアの人の個性を掴むことが第一にあり、それをせずして新規メニューを考えても効果が出るはずもありません。
住宅地なのか商業地なのかでランチに力を入れるのかディナーに力を入れるのか、どんな価格帯とメニューが好まれるのか、周辺飲食店の調査に始まり飲食店コンサルティングとは実に多くの調査に時間がかかるものなのです。
アイデアだけでは結果を出せるはずもありません、経営とはテクニック99%で結果が左右されるものなのです。
私は実際にクライアントのお店の半分以上のメニューを変え、食材も調理法も変え半年で売り上げを2倍以上にし赤字から大幅な黒字転換させています。
しかもコンサルフィーはすべて活動費や調査費程度にしています、大きく儲かってきたら次の展開を考えていただければそれで私の仕事も継続します、それが互いに一番良い結果だと思うのです。
そしてコンサルフィー以上にそのお店で飲食しています、これは次のコンサルティングに繋がる重要なヒントや情報を得ています、生きた情報は当然次に活かされる情報です。
更に毎日のようにメニューやレシピの開発に自身で調理を行い確認しています、自身で行ってみたものでなければ奨めることは当然できません。
飲食店のコンサルティングの最も大きな根拠、それは自身で飲食店を経営して結果を上げることに他ならないのです。
これはどんな職種のプロにも言えることです、最大の説得力は実績という根拠を示せずして成しえないのです。
試験的に食材やメニューの研究が行え、自身で身をもって生きた情報が得られるのは大きな武器にもなります。
実はこの事業において大きなチャレンジをしたいと思っているのです、飲食店の一つのスタイルの革命です。
経営者は決して今の状況に満足して日々のルーティング業務に流されてはいけません、常に前向きに新たな事業へのチャレンジを忘れないこと、これが成功する最も近道なのです。
数年前から全世界同時多発的に暴言と強硬姿勢の政治家や経営者が台頭してきています、第二次世界大戦終戦から約80年、歴史波動は80年周期で繰り返すという過去の統計は当たっているのでしょうか?
今世界の状況は第二次世界大戦直前と極めて酷似しています、当時は政治も経済も一握りの人間によって動いていたのです、しかし何故人は時として独裁者や独善者を求めてしまうのでしょうか。
そこには深層心理が深く関与しているという説もあります、ある条件が揃うと人間は異常なほど他者にコントロールされてしまう傾向に陥ることはよく知られています。
これは政治の世界だけではなくスマートフォンなどに見る社会現象も同じことです、経済界を見ても独占的な他社を圧倒する強い経営者は常に世の人々を惹きつけて止みません。
その人の経済行為が善か悪かの論議はこのような状況下では意味の無い空論となります、それよりも強さや豊かさに憧れ惹きつけられコントロールされていくのです。
困ったことに、こんな時勢に踊らされているのか言いたい事を誰構わずに言い放つわがまま放題な経営者も多くなってきています、経営者だから自分中心に世界が回っていると思っても別に構いません、でも人としての最低限の品格だけは持っていてほしいと思うばかりです。
経営者はどんな状況でも礼節を通し謙虚に振舞う心構えが重要だと思います、その結果において事業や社員を守ることができるのです。
私自身、過去多くの反省すべき事項があります、だからこそ後継者に教訓として伝えておきたいと思うのです。
「持ってますね」と言われる人がいます、ここで「持っている」というのは運を指していることは誰しも解ると思うのですが、成功する人の運とは一般的に言われる運ではありません。
極めて厳しい状況下で、明日はどうなるか解らないほどの瀬戸際に必ず一瞬で原状を挽回する大きな出来事が起こるのです。
大きな商談が決まる、出資者が現れる、強力な支持者が現れるなど周囲の誰しも信じられない好転現象を土壇場で起こすのです。
でも私はこういう状況が起きても決して運が良いとは思いません、むしろ必然の流れであるとさえ考えるのです。
何故なら、何も努力せずに支援を待っているだけの人にはこういった逆境下での一発逆転劇は一切起きないからです。
日々、如何なる時も好転する方法を必死に考え、そして人知れず各方面に連絡を取り有益な人に会って情報を得ては考え続けて行動しているのです、その複数同時で行う思考や行動から上記のような結果が生まれるだけなのです。
上手くいかない理由を「運が悪い」という人もいます、その人は既に上手くいかない思考をして有益な行動を何も起こさない人です、むしろ逆に不利益な人と会っては無駄に時間を過ごしお金を浪費させています。
経営に「運」など無関係です、上手くいくか否かを決するのは思考と行動だけです。
その意味では「有益な思考と行動ができる」という人は確かに「持っている」のでしょう、「成功者に成りえる素質」をということに関して。
起業ブーム全盛期に一世風靡したブランディングですが今となっては死語に近い言葉になりつつあります、そんな時代なのですが再度経営者に必要なブランディングを考えてみました。
ブランディングに重要な事項は、まずは本人に自身の個性を正確に知ってもらい、やりたい事業そのものよりも将来どんな企業を作り上げていきたいのかを明確にする必要があります、そしてそれを実現させるには何をするかを優先させなくてはいけません。
正しいブランディングとはブランドを無理やりに作り上げることではありません、多くのブランドメーカーの歴史を学べばすぐ解ることです。
自身の商品に絶対的な信頼をおき徹底してユーザーに愛される商品を確立すること、そしてそういう企業で在り続けることが重要なのです。
これが例えば世界的なイベントで公式商品として採用される、皇室御用達になることにより一夜にして世界ブランドに上り詰めたのです。
ブランド企業はブランドを作り上げることを優先しているのではなく、自身の使命に徹してプロの誇りを継続させることを優先しています。
これこそが真のブランディングであると考えています、その結果においてブランドが確立し浸透していくのです。
そのためには自分がどんな使命を天から授かったのかを知る必要があります、そして世の中に信頼と安心を与える商品であり、サービスであり続けるにはどのようにすべきかを必死に考え自身の手でそれを構築することにあります。
有名になる、人気者になる、これらをブランディングとはいいません、これらは人によっては短期間に一定の効果も期待できる場合もあり否定するわけではありませんが、継続したブランドを維持することを考えると本当の意味でのブランディングには成り得ません。
ブランドを確立し継続することがブランディングであるのなら、一時的なパフォーマンスによって将来に大きな傷を残しこれが原因で致命傷となることもあります。
これでは一時的に有名になり利益を得たとしても本末転倒であり、偶然にでも有名になったとしても時の人で終わり受け継がれることもないでしょう。
そもそも真のブランディングとは法人格として企業を成長させ大事を成し得たいという人だけに有効なCI(企業アイデンティティ)をベースとしたマーケティング手法の一つです、更にCIとは組織の意識改革であり対象は法人単位であることが前提となっています。
つまり個人単位で真のブランディングなど行えるはずもないし意味も無いのです、経営者ならこの程度の最低限の常識は持っていたいものです。