代表にお分けいただいた若木の生長記録です。2026/1/24時点

冬の山椒は一見するとただの枯れた棒のようですが春に葉を広げるための準備が着々と進んでいることがわかります。
注目したいのは幹にある小さな芽の色です。

苗を見てみると一番上の頂芽は黒っぽく硬い感じをしていますが、その下の側芽は赤みを帯びています。
ここで気になるのが黒ずんだ頂芽の状態です、これには二つの可能性があるようです。
一つは厳しい寒風から中身を守るために分厚い皮で自分をガードしている可能性。
この場合、見た目は黒くても中は生きており春には力強く芽吹くことができます。
もう一つは冬の乾燥や寒さで先端がダメージを受けている可能性です。
もし頂芽が枯れていたとしてもその下で赤く準備している側芽が代わりに新しい葉を出して成長してくれます。
芽吹きが遅いといわれる山椒ですが、この赤と黒の芽がこれからどう変化していくのかじっくりと観察していきたいと思います。
くらしの園芸

オーディオアンプの性能のひとつにダンピングファクターというものがあります。 一言で言えばアンプがスピーカーの暴走をどれだけ抑え込めるかという指標ですが、その正体はスピーカーとアンプのインピーダンスの比率にあります。
低音を出したときスピーカーの内部では次のような動きになっています。 まずアンプからの電流を受けたボイスコイルが磁界の中で突き出され大きな音が鳴ります。 しかし信号が止まった後も重さのある振動板とボイスコイルは慣性によって急には止まれず、元の位置を通り越して「いったりきたり」と揺れ続けようとします。
この「行き過ぎ」が発生した瞬間、ボイスコイルは磁界の中で動くことで自ら電気を作る発電機となり、アンプ側へ逆向きの電圧(逆起電力)を生み出します。 ここでアンプの出番です。 アンプ側のインピーダンスが低くこの電気をスムーズに受け入れられる状態にあると、ボイスコイルには一気に大きな電流が流れます。
電流が流れた瞬間ボイスコイルには「今の動きを止めようとする逆向きの力」が発生します。 これがいわゆる電磁ブレーキです。 アンプが出口を広げて電流を一気に流させるほど、この逆向きの力は強烈なカウンターとなって「行き過ぎ」の被害を最小限に食い止め、無駄な揺れをピタッと収まるのです。
設計の異なるアンプを比較するとこのブレーキの掛け方の違いがよくわかります。 D級アンプは出力素子の低抵抗化と制御技術を駆使して出口のインピーダンスを極限まで低くし、強烈な制動力でキレの良い音を作ります。 対してA級アンプは素子に常に大きな電流を流しっぱなしにすることで出口を電気的に常に開放しており、補正に頼らずとも素子そのものの動作状態で常にブレーキをかけ続けている安定感があります。
ただしアンプ側のインピーダンスがどれほど低くなってもブレーキには物理的な限界があります。 スピーカー側にはボイスコイルそのものが持つ数オームの抵抗が立ちはだかっているからです。 どんなにアンプが出口全開で電流を流そうとしても、スピーカー側の入り口が狭ければ流れる電流の量は頭打ちになります。
結局のところダンピングファクターとは単なる数値の競い合いではなく、スピーカーが発電した余分なエネルギーをアンプがいかに澱みなく流し逆向きの力を発生させて音の余韻をコントロールできるかという、制動の質の指標と言えます。
代表にお分けいただいた若木の生長記録です。2026/1/24時点

白丁花の細い枝の節々を覗き込むと、次の季節をじっと待つ「若芽の候補」たちが顔を出しています。
しかしこの小さな膨らみは冬の間まるで時間が止まったかのように一向に姿を変えません。
手元の写真は1月24日に撮影したものですが2月中旬を過ぎた今もその沈黙は続いています。
現在は暖かい日と寒い日が交互にやってくる三寒四温の真っ只中です。
植物たちはこの不安定な環境に耐えながら春の合図を慎重に見極めています。
この若芽も3月中旬を過ぎの本格的な春の訪れとともに一気にその生命力を爆発させてくれるはずです。
くらしの園芸
代表にお分けいただいた若木の生長記録です。2026/1/24時点

ビワはまだ幼い株なので冬の間は室内で育てています。
しかし改めて調べてみると、ビワの木は常緑果樹の中でもかなりの耐寒性を備えていることが分かりました。
成木になればマイナス10℃の寒さにも耐えられるようです。
同じように冬でも葉を落とさないレモンはマイナス3℃、寒さに強いと言われる温州ミカンでもマイナス5℃が限界だそうです。
南国のイメージが強いビワですが非常にタフな樹木なのです。
これほどの強さがあるのなら室内で育てるのは少し過保護すぎるのかもしれません。
今の環境が暖かいせいか、新しい若葉もすくすくと生長しています。
東京の気候であれば雪が降るような極端に寒い日以外は外で育てても問題ないのかもしれません。
くらしの園芸
代表にお分けいただいた若木の生長記録です。2026/1/24時点

この代表からいただいた糸魚川真柏ですが、その幹には針金が深く食い込んだような激しい「うねり」が刻まれています。
私は当初樹木の動きを作り出すための加工の跡であり、曲げるためにはこれほど強く食い込ませなければならないのかと思っていました。
しかし代表から教えていただいた言葉によってその理解は根底から覆されました。
盆栽とは厳しい大自然の状況を映し出す箱庭であり、この幹の姿もまた自然の摂理そのものであるというのです。
自然界では樹木にツル植物が巻き付いて生長することが多々あります。
そのツルは幹の肥大を制限し厳しく締め上げます。
しかし何十年か経つと樹木よりも寿命の短いツルは朽ち果て、幹にはツルによって刻まれた深い溝やうねりだけが残ります。
この一鉢に見える激しい造形は、そうした自然の物語を再現するための意図的な表現であることを教えていただきました。
この激しいうねりはいずれ捻転と呼ばれるものへと変化していき前回の記事で書いた舎利や神へとつながっていきます。
これらもすべて過酷な自然界に実在する形態なのです。
江戸時代から積み重ねられてきた先人たちの鋭い観察眼と、この小さな鉢に込められた壮大な時間の流れを思うと、
一枝を整える手にも自然と背筋が伸びる思いがします。
くらしの園芸