2026年10月 5日 10:00
日本の産業界におけるフィジカルAIの動きとして経済産業省や新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)主導による国策プロジェクトの存在が挙げられます。
政策面ではAIロボット・フィジカルAIを見据えたマルチモーダル基盤モデル開発事業において、Noetraと産業技術総合研究所(産総研)を委託先に選定し国産基盤モデルの整備を推進しています。
委託先の一翼を担うNoetraはソニーグループやソフトバンク、NEC、ホンダなど国内主要企業が参画・出資する企業連合で、日本の製造・産業現場から得られる機密データや動作ノウハウを国内で安全に活用しながらロボットや機械を制御するための国産AI基盤開発を主導しています。
また開発面においてはNEDO事業の一環として一般社団法人AIロボット協会(AIRoA)などが推進する国産汎用ロボット開発コンペティションが進行しており、成果物である双腕モバイルマニピュレーターの試作機が2026年9月に初公開されました。
これら公的プロジェクトの動向や試作機は2026年9月16日に開催されたフィジカルAI Summitにて展示・発表されました。
当イベントには政策・経営・技術のキーパーソンが集い、基盤モデル開発やデータ収集、現場実装に向けた課題について議論されました。
テキスト出力中心のAIから現実空間で稼働するロボティクス技術へ注力領域が移行する中、公的支援による国内サプライチェーンの構築が着実に形となり始めています。
