デジタルトランスフォーメーションにブロックチェーンが融合する巨大な破壊力
2024年6月24日 10:00
BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)は毎年のように未来に起こる経済や社会現象を予測しレポートを発表しています、近年では毎年のように「デジタルトランスフォーメーション元年となる」という事項がありますが既に本格化する兆候が見られます。
さてデジタルトランスフォーメーションとは何かというと、これまでの企業における業務フローの多くをデジタル化(IT化)しようとする企業内改革を指しています、これまでIT化には疎遠だった介護や訪問販売といった業種も早急にIT化に取り組まざるを得ないといった話しも聞かれるようになりました。
これからの経営コンサルタントはこれまでのアナログからデジタルへの移行、つまりIT化コンサルティングが主流となります、つまり経営コンサルティングのサービス自体がITコンサルティングに移行していくのです、これは世界中の経営コンサルタントはITスキルを身につけなくては生きていけないことを意味しています。
アメリカでは既に大手企業の多くは、これまでの経営・財務コンサルタントに加えCDO(チーフ・デジタル・オフィサー:最高デジタル責任者)を顧問として迎える現象が起こっています。
さてデジタルトランスフォーメーションには、大きく4つのカテゴリが存在しています。
一つは「顧客体験の進化」、これは簡単に言うとオウンドメディアなどを使った企業と顧客の価値観の共有を図ろうというものでVRなどを駆使した仮想体験などもこれに含まれると考えています。
次に「革新的商品・サービスの展開」でデジタルを駆使したこれまでに無かった商品やサービスを展開するというものです、例えば24時間何時でも受け付ける銀行や役所業務など人間からデジタルに置き換わることでこれまでで実現できなかったことが実現可能になってきます。
次が「ビジネスプロセスの革新」で流通や販売などにおいての入口業務から出口業務までをデジタル化しようというものです、企業内業務フローはこれによって一変し人間が行っていたことが自動化され事務職社員は大幅に減りオフィスは限りなくコンパクトになってきます。
最後に「デジタル変革・実行力の獲得」で、これはこれまでの3つのカテゴリについて実際に実現可能にする計画や取り組みをいいます。
さてここでデジタルトランフォーメーションと一方で独自の成長を遂げているブロックチェーンの関係とは如何なるものになるのでしょうか、包括的に言えばブロックチェーン技術はデジタルトランスフォーメーションの一部の分野であり、金融業や不動産業などに関してはデジタルトランスフォーメーションに組み込まざるを得ない取り組みになります。
大手4銀行は今後2年間で社員数を半減させるという人員計画を発表しました、この裏に有るのがデジタルトランスフォーメーションの実現であることに他なりません。
今後多くの仕組みがデジタル化されています、その破壊力と新たな秩序の快進撃は企業を二極分化するでしょう。
つまりデジタル社会に適応し生き残る企業と古い体質のまま淘汰されていく企業とに別れることになります、これは予測などではありません、すぐそこに迫っている未来における現実なのです。