2023年5月23日 07:00
ガスとは、ブロックチェーンを動かすためのエネルギー源です。
具体的に言うと、イーサリアムをベースとしたブロックチェーンは、全てイーサーコインを消費してブロックチェーンによってトランザクション(取引情報)が生成されます。
つまり、ガスであるイーサーコインが不足すると、新たなブロックが生成できずに取引のトランザクションを作る事ができなくなります。
イーサリアムのスタンダードである「ERC20」を使ったトークンは、必ずガスとなるイーサーコインをそのブロックチェーンの管理用のイーサリアムウォレットに保有していないとブロックチェーンを動かす事ができないと覚えておくとよいでしょう。
無料で、スマートコントラクト付きのブロックチェーンのスタンダードを使わせる代わりに、利用料としてイーサーコインを購入させるというイーサリアムの戦略は極めて見事な経営戦略であると高く評価できます。
また、この戦略の凄さは、結果的にイーサーコインの価格の下支えともなっており、これほど多くのERC20をベースとしたトークンが存在する現在、暴落するリスクも低いと判断できます。
逆に言うと、イーサーコインが高騰した場合、ERC20をベースとしたコインやトークンを発行する組織の維持コストの問題が急浮上してくる可能性が否定できません。