2024年5月20日 10:00
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
今回は地中海原産のアブラナ科の一年生植物である「カブ」で別名は「春の七草」の一つである「スズナ」です。
「カブ」の根の白い部分の特筆すべき成分は「ダイコン」と同じく「ジアスターゼ」や「アミラーゼ」があげられます、たんぱく質などの消化吸収に優れた作用を持ちます、また「カブ」は根の部分だけでなく葉には優れた成分が凝縮しています。
葉の部分にはビタミンA(カロチン)、ビタミンB1、B2、ビタミンCなどのビタミンの宝庫で、特にビタミンCの含有率は野菜中トップクラスです、オレンジやトマトのビタミンC含有率に比べても3倍以上と濃縮されています、ここを捨ててはいけません。
更にミネラルもカルシウム、鉄分、カリウムなどが豊富で風邪予防や貧血対策には持ってこいの野菜です、特にカルシウムの含有率は全ての野菜中最も多く含まれており葉の部分と食することで葉に含まれるマグネシウム分と結合して骨を作ります。
女性は特に年齢を増すごとに「カブ」を丸ごと食することをお勧めします、韓国では根の部分は煮物で使い葉の部分はキムチにして春まで葉野菜を楽しみます、冬には欠かせないビタミンやミネラルが多量に含まれているので実に理にかなった食品となります。
日本では「ダイコン」も「カブ」も葉の部分を落として売られています、あの葉の部分には薬となる成分が多いので、できるだけ葉が付いた新鮮なものを購入して漬けものにして特に寒い冬に食してほしいと思います。