
世の中にオーディオ関連の情報を発信しているブログは少なくないのですが、多くのオーディオブロガーの間では暗黙のルールというのが存在しています。
その理由は、オーディオマニア間での正確な情報の共有という共存共栄の与え合う精神が存在しているからです。
これは今に始まったことではなく、古くは70年代のオーディオ喫茶でのフリーノートに始まります。
フリーノートにはオーディオマニアがびっしりと自身で体験した情報が載せられており、製品を買う為の事前情報共有としてみなさん真面目に書いていました。
さてオーディオブログの暗黙のルールとは何かということですが、記事に特定の製品名を出す場合には発売年・発売当時の定価表示は当たり前として、特徴や操作性そして最も重要なのがその人独自の判断でよいので評価を上げることです。
音質や操作性の評価はその人の聴くジャンルや好みがありますから自由な評価でよいのです、正反対の評価も含めて要は記事を読んだ人が総合的にどのように判断するかの問題であり、オーディオブログで自由な発言しても炎上することは皆無です。
そういう意味ではオーディオマニアはフリーノートの時代から道楽仲間に寛大で紳士な人が多いのだと思います、最も高評価できるのは知名な製品との比較や自分なりに試験や実験を行った結果です。
何故こういった情報が重要なのか、その理由の多くはオーディオコレクター仲間に対しての情報提供があります。
オーディオコレクターは多くの場合にはオンタイムで買うことができずに後追い(中古)での購入になりますので、購入する際の大きな判断材料になるのです。
例えばオーディオ道楽を始めたとしましょう、この場合過去の時代の音を自身で確認するには確実に中古を買うしかありません、そこで参考になるのが発売年とその当時の定価は最低限の情報として重要なのです。
発売年と定価に対して高値で取引されているなら名機と言われているものか歴史的価値や希少価値が有るものと判断できますし、安値ならコレクションに加える必要も無い製品だとすぐ解るからです。
またどんなに経済力があっても全ての製品を買って音質確認することは不可能です、その意味において互いに情報交換する価値は大きいということです。
更にオーディオ製品の多くはシリーズ化されているので型式の正確な表記が重要です、型式の最後の1文字でまったく違う音質になることは多々あることなので型式の正確な表記は最も重要になります。
そういった意味では私もオーディオブログを持って日々記事をアップしていますが、そのブログ記事は調べられる限りの情報を詰め込んでいます。
思いの外時間がかかってしまうのが名機の系譜などの記事です、酷い時には調査で数日かかるときもあります、でもこれも自身のデータとして重要なので苦にはなりません。
こういった暗黙のルール、私なりにきっちり守った上で今後も可能な限りオーディオブログ記事を書いていきたいと思います。

昔から多数存在しているオーディオアクセサリー類ですが、本当に音質向上に効果があるのか誰しも疑問に感じていると思います。
最も多いのがケーブル類です、低インピーダンス(交流抵抗)を謳う高級ケーブル類ですが、正直ハイエンドアンプにハイエンドスピーカーを繋いで試聴しても音質の違いを聴き分けられる人は殆ど居ないと思います。
10メートル以上の距離をぐるっと引き回す場合には効果があっても、通常サイズの部屋で愉しむ程度であればハッキリ言うと無用の長物です。
私も過去には、CDプレーヤーが出始めのころはマランツのライントランス、レコードプレーヤーやアンプに振動を伝えないインシュレーター、スピーカーケーブルなどを多種使ったことがありますが、その価格に対する違いを発見することは正直言うとできませんでした。
大理石の石板の上に針のようなピンで支える10万円もするインシュレーターは、本当に価格だけで相当高額なハイエンドレコードプレーヤーでなければ効果も期待できないと思います。
それよりもソニーの80年代のミドルクラスのアンプはシャーシそのものを非金属の一枚形成された物を使用しています、こちらのほうが電磁ノイズ対策など実質的な効果が期待できます。
ライントランスなどは80年後半で5万円もしましたが現在のCDプレーヤーでは回路や部品の特性上意味も成さない代物です、つまり使う根拠がどこにも見当たらないのです。
ライントランスとは、出始めのころのCDプレーヤーにおけるデジタルからアナログに返還する際に発生した高周波ノイズがラインに乗るのを除去する目的で使用するものです。
アナログ全盛の時代には意味があっても、デジタル全盛時代には意味もなさないものが高価で取引されるのはもしかしてそういった電気的知識が無い人が知らずに買っているだけではないでしょうか?
まさか、この時代に80年代後半に出てきた骨董価値も無いCDプレーヤーを一緒に買うのでしょうか?
存在という骨董価値はあっても、音質に意味の無いオーディオアクセサリー類は本当にどうかと思うのです。
そんなスピリテュアル的な気持ちの問題だけで高価なアクセサリー類を買うのであれば、その費用をアンプやスピーカーに振り分けた方がはるかに効果があります。
使ってみたいとか持っていたいという喜びなら別ですが、アクセサリー類はその技術的根拠と使用した場合の効果をしっかりと理解したうえで購入して欲しいと思うばかりです。

ホームシアターではサラウンド効果による音場作りが必須です、それを手軽に楽しめるように考えだされたサラウンド方式とはどのような原理によってなされているのでしょうか?
最新のドルビーアトモス方式は録音の時からチャンネル別のストリーミングを行っているので除外するとして、多くのサラウンド方式のベースはステレオ録音です。
つまり、2つのマイクで音を録音してステレオでの録音情報から各チャンネルの音を疑似的に作り出しています。
70年代には既にマトリックス方式というサラウンド効果を楽しめる回路が考えだされ、電子工作マニアを中心に楽しまれていました。
これは左右のチャンネルの成分の比率を変えてミックスした後にエコーをかけてリア用のチャンネルに振り分ける代物で、これがその後のサラウンド方式のの基本原理となりました。
この技術の凄いところはモノラルから周波数別に分離編成して疑似ステレオを作り、更にそれを元に疑似サラウンドにした疑似4Chという方式まで考え込まれていたことです。
ここで5.1Chを例にとって、それぞれのチャンネルの成分の振り分け方を説明しましょう。
こういった情報は一切公開されてなく、昔のマトリックスサラウンドの原理と実際にそれぞれのチャンネルからどの成分が出ているかを自身の耳で確認した結果からの総合判断ということを最初に能書きしておきます。
まずフロントの左右は基本のステレオでの音情報そのものです、センターはフロントの左右チャンネルから中高音域だけを取り出してミックスさせています、したがってセンターからは左右の音がミックスされた中高音域だけのモノラル再生ということです。
また、同様にサブウーハーは左右チャンネルから低音域だけを取り出してミックスしたモノラル再生ということです。
面倒なのがリアのサラウンドチャンネルです、まず右サラウンドチャンネルはフロント右チャンネルにフロント左チャンネルの中高音域成分を20%~30%の量でミックスしエコーをかけています。
同様に左サラウンドチャンネルは、フロント左チャンネルにフロント右チャンネルの中高音域成分を20%~30%の量でミックスしエコーをかけています。
このリアのサラウンド用チャンネルの成分の比率とエコーの遅延タイムを変えてAVアンプメーカーの各社仕様のサラウンド方式を作り上げているのです、またリアチャンネルはイコライザーで音質の調整を行っているAVアンプが殆どです。
どんなことでも原理を知ると応用も可能です、今の時代のようなAVアンプが無い70年代のマニアは、こういう原理を元に独自にそれぞれの方式をDIYしては大いに愉しんでいたのです。

世の中にはいろいろな人間の生態を調べる研究が多数あります、そんな人間の生態で面白いものがあります、それは音楽とホルモンの関係です。
男性は音楽を聴くと男性ホルモンが一時的に降下し、女性は逆に一時的に上昇するのだそうです。
男性ホルモンであるテストステロンは闘争ホルモンであり、音楽を聴くと闘争心が消え仲良くしようとするのだそうです。
女性は音楽を聴くと喧嘩するようになるのかというと逆で、男性ホルモンの急上昇によって一時的に女性ホルモンが降下しやはり闘争心が消え喧嘩しなくなるのだそうです。
女性は女性ホルモンのエストロゲンが上昇した際にイライラしたり嫉妬心が芽生え、他の女性を抑えて好意を寄せる男性と仲良くしたいという闘争本能が起こるのだそうです。
そういう意味では音楽は男女ともに心を落ち着かせて闘争心を消し仲良くしようとするのに一役担っていたのです、また世界中の宗教も音楽(歌)を巧みに活用し仲間意識や共存共栄意識を高めていることなどは有名な話しです。
尚ここで注意すべき事項があります、それは音質が悪いとノルアドレナリンが向上し男女に関わらずイライラし出して喧嘩するようになります。
例えば特定の店に行くと何故か人の声がうるさく感じてイライラするという場合は、間違いなく流しているBGMの音質が中音域中心で耳がフィルタリング出来なくなっているからです。
だから妙に他者の声がうるさく感じて相手の声が聞き取りずらくなり、その場から早く逃避しようとイライラしてきます、そこに長居したら間違いなく喧嘩をするようになるでしょう。
音楽って大事、オーディオは更にすごく大事だとということです。
特に生活環境の音楽の有無、音質の善し悪し、こういった習慣的な継続性によりホルモンバランスに影響を与えるという医学者の研究報告も有るのです。
ここで重要なのが音の中身です、テレビの音声は多くが人の声が中心であり音質も中音域のノイジーと感じる音質です、これを日常的に聴いているとどうなるでしょうか。
また音楽中心であっても、CDラジカセやアンプ内蔵スピーカーで聴くPCオーディオの音質も中音域中心のノイジーな音質です。
中音域中心の音はサイレンや子供の泣き声と同様で無意識のうちに精神がリラックスできなくなるばかりか、妙に不安に陥ったりイライラする状態になってきます。
ちなみにテレビの音やラジオの音だとリラックスしないので寝入りが遅くなるのですが良い音質での音楽はリラックスしてすぐ眠くなります、これがお休みオーディオのアルファ脳波効果です。
オーディオタイマーをセットしておけばつけっ放しも防止できます、常に不安感が付きまといイライラしている人は、テレビを観る代わりに良い音で毎日音楽を聴いて過ごしたら自然に平常心を保てるようになるかもしれません。

私は音の表現で「音質」という表現と「音色(ねいろ)」という表現を使い分けているのですが、これには訳があるのです。
音質は低音域や高音域などの音の質そのものです、レンジが高低に伸びているか締まっていて切れが良いのかもたついているのかなどです。
対して音色というのは、例えば同じ音質でも広い部屋と狭い部屋での響き方が違うように微妙なニュアンスでの味付け的な要素を指しています。
細かい事をいうと余計に解りづらいのですが同じ周波数の音でも金属のお皿を叩いた時の音と焼き物のお皿を叩いた時の音はまるで違います、金属の方が叩いた瞬間からしばらく同じような音量を保ち少しずつ細かなビブラートを残しながら小さくなり消えていきます。
実は基本の周波数の他に複数の小さな周波数の音が出ており、これが合成されてビブラートが生まれているのです、焼き物の場合は叩いた瞬間だけは大きな音量ですが急速に音量が減少しビブラートはありません、つまりこういった微妙な違いを音色として表現して聴き分けているのです。
さて、このような音色の違いはアンプの増幅回路に使われている負帰還(NFB)回路によって生まれていると言っても過言ではありません、必ずしもそれだけではありませんが要素的には大きな位置を占めています。
負帰還(NFB)とは1937年にウェスタンエレクトリック社とAT&T(アメリカの電気通信局)が設立したベル研究所によって提唱され、1947年に発明者である技術者の名前を付けてウイリアムソン増幅回路として発表された方式です。
原理は増幅回路を通って増幅された電流を再度位相を逆にして増幅前の信号とミックスさせて再度増幅させるというもので、ノイズ成分はキャンセルされ信号成分だけが増幅される為に大幅にノイズを低減できるというものです。
ただしノイズは大幅に低減するのですが音のシャープさが落ち、切れの悪い音になることが知られています。
このNFBの負帰還量やどの帯域の周波数に絞ってNFBにかけるかなどが各社のよって異なり、メーカー別のアンプの音質や音色となって現れてくるのです。
ちなみにラックスマンのアンプの中には周波数帯を2つに分けてのデュアルNFB方式をとっているアンプがあります、このアンプの音色は独特でマニアの間では「風邪引き声」もしくは「鼻づまり声」と称されています。
これもまた好みの問題であり、温かみがあってマイルドで聴きやすいという人もいます、聴感覚も十人十色であるようにオーディオアンプの音色も十機十色だということです。