デジタルオーディオ全盛期、PCにUSBを介してダイレクトに接続してネット上に溢れる高音質デジタル音源を聴き放題に楽しめるUSB-DAC付きアンプが世に溢れました。
多くはヘッドフォンアンプなのですが、オンキョーMA-500U(2002年発売、オープンプライス)はスピーカーをドライブできるハイファイアンプ付きのUSB-DACなのです。
というよりも、アナログのライン入力もあるUSB-DAC付きアンプと言った方がぴったりきます。
MA-500Uは所謂USB-DACとプリメインアンプを組み合わせた仕様で、外付けUSB-DAC程度の価格でありながらハイファイアンプとあってかなり人気が高いアンプです。
また、他のCDなどのソースにも接続可能でコストパフォーマンスは極めて高い製品です。
勿論、PCのCDドライバを使えば外付けのCDプレーヤーも不要でCDをPC経由でそのまま愉しめます。
オンキョー MA-500U(写真中央)
初版発売は2002年でオープンプライスですが、いまだに人気が高くネットモールで2~3万円で新品が購入可能です、おそらく再生産販売されたのかもしれません。
ちなみに発売当初は実売価格で3万円程度でしたのでメーカー希望小売価格は4万円弱だったのではないかと推測します。
さて、先ずはCDプレーヤーを繋いでの音質ですが、サイズの割に低音域がしっかり出ています。
定格出力15Wを見るとおそらくですがA-905Xなどの回路をそのまま流用しているのではないかと推測しています。
それであれば、中高音域の張り出しの良さは納得できます。
やはりオンキョーですね、ボーカルの響きはどのスピーカーを繋いでも最高です。
また、A-905X同様にスピーカープレゼンス機能であるアコースティックプレゼンスが付いています、これをオンにすると小型スピーカーの低音域を補正する事ができます。
逆にトーンコントロールは高音域のみで低音域はアコースティンクプレゼンスに委ねているというスペックです。
PCとのUSB接続でのハイレゾ音源を確認したいのですが、ハイレゾ対応のヘッドフォンが無いとおそらくスピーカーでは高音質が確認できません。
スピーカーでは、可も無く不可も無くで大型ブックシェルフでも聞き流しにはなかなかの音色です。
この価格でこの音質は信じられませんが、だからこそいまだに人気が衰えないのでしょう。
合わせるスピーカーは選びませんが、小型であればカラッとした明るいスピーカーと合わせるとオールジャンルで使えるアンプだと思います。
例えば、デスクトップオーディオで使うならJBLのControl Xなどが良いかもしれません。
ちなみにオンキョーのD-212EXと合わせたら、ジャズがピアノもサックスも本当にリアルでジャズファンの私好みの音色で鳴ってくれました。
デスクトップでのPCオーディオアンプですからスピーカーはどうしても小型になってしまうと思うのですが、大型ブックシェルフでも充分に使えるアンプですから小型スピーカーに拘らないのであればミドルクラスの中型以上のスピーカーを繋いでPC音源を主としたホームオーディオシステムを組むというのも一考の価値アリです。
いろいろとアイデア次第で上手く使える極めてコストパフォーマンスが高いアンプです。
使い方次第では外付けDACで使うと言う手もあります、デジタルとアナログの両方を愉しめ如何様にも使え1台は持っていたい逸品です。
※ピュアオーディオ&ピュアホームシアター製品の評価記事はこちらのブログを参照下さい。
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