オーディオマニア垂涎のアッテネーター付きラインセレクタ~フォステクス IS205
2024年5月18日 07:00
オーディオ道楽復活直後あるアクセサリーを探し回りました、それは音質を劣化させずにラインの出力だけをコントロールさせるアッテネーターです。
そして、ラインセレクターにアッテネーター付きという、まさに必要なアクセサリーが合体した製品を見つけ出したのです、それがフォステクスIS205(2015年発売、定価2.5万円)でした。
スピーカーセレクターと並びラインセレクターとアッテネーターは、まず普通の家庭には不用品です、しかも何に使うのかも解らないものだと思います。
しかし、オーディオ道楽を徹底してやっている人にとってはどうしても無いと先に進めないというものなのです。
フォステクス IS205
下にあるのはBOSEの小型パワーアンプの1705
ラインの入力切り替えと音量調節という所謂パッシブプリアンプと呼ばれる仕様の製品で2.5万円、それでも必要な人にとっては宝ものなのです。
ケンブリッジオーディオの限定プリメインアンプが2万円、周辺アクセサリーだけでそれ以上の価格であっても無ければ愉しめないのですから、高価であろうが買って実現できる製品は貴重なのです、オーディオ道楽とはこんな理不尽極まりないものなのです。
尚、現在同様の中国製の製品が1万円を切る価格で多数出回っています。
アッテネーターとは、アナログ信号の質を変えることなく電流だけを減衰させるもので、アンプに付いているボリュームだけと考えれば解りやすいでしょう。
これ何に使うのかというと、実はCDプレーヤーからダイレクトにパワーアンプに信号を入れてCDプレーヤーもしくはパワーアンプ単体での音質を確認したいという目的からなのです。
通常はプリアンプを介せば問題ないのですが、プリアンプを通すと確実に信号の音質に色付けが入ってしまいます。
特に、メーカーが違うと確実に信号の音色が変化してしまいます。
なので、信号だけを単純に減衰させ可変式抵抗だけで作られたアッテネーターが必要になります。
パワーアンプによってはアッテネーター付きが在るのですが出力が半端ではないのでちょっと回しただけで爆音を発します、つまり適音に調整不可能なのです。
またアッテネーターが無いパワーアンプも在ります、これは確実にプリアンプかアッテネーターを介さないと音を出せません、下手すれば一発でスピーカーが爆音立てて飛びます。
オーディオマニアには必須のアクセサリーだと思うのですが、世の中にスピーカー用のアッテネーター製品は山ほど存在しているのに、対峙するライン用が無いとは有り得ないと思うのですが事実なのです。
そんな意味で、このフォステクスIS205は本当にオーディオマニアにとっては貴重な1台だと思います。
近年の製品らしく、各ボタンがLEDで光るのも接続機種が解りやすくオシャレです、ただし音質には何の意味も無くランプを光らせる為だけのACアダプターって何なのでしょう?
※ピュアオーディオ&ピュアホームシアター製品の評価記事はこちらのブログを参照下さい。