2024年5月11日 07:00
ホームシアター道楽にはまり始めて5年もすると、いろいろな実験や研究をしたくなるものです。
そんなホームシアター黎明期には、各社からサラウンドチャンネルを増やすときに便利なマルチチャンネルアンプが発売されました。
今ではホームシアター黎明期の遺物となっていますが、BTL接続で2Chアンプにもなりピュアオーディオでのパワーアンプとしても活用できる代物です。
本機は、AVアンプの音質改善やサラウンドプロセッサーに繋ぐパワーアンプとして遊べるかなと思って購入したのは良いのですが1年もしないうちに使い道も無くラックに収まりました。
そんな時代の申し子のような4ChマルチアンプがヤマハMX-35(1990年発売、定価3.7万円)です。
ヤマハ MX-35
上に載っているのはアッテネーター付きラインセレクター
このMX-35は4Chパワーアンプですが、BTL接続すると2Chのハイパワーアンプと化す優れモノです。
当時は、それでいてこの価格は極めて魅力的に映ったのです。
音質を再度確認してみましたが、ナチュラルそのものですが迫力不足は否めません。
まあ、所謂BGM音質なパワーアンプです。
価格が価格だけに高音質を期待してはいけないかもしれません、それよりも各種の実験に当時は大活躍してくれました、こういった手軽さにこのパワーアンプの魅力が在るのです。
テレビの音質向上や5.1Chを疑似7.1Chや9.1Chにスケールアップする実験など何かと頼りになるパワーアンプでした。
何よりも小型軽量が嬉しいです、更にBTLで50Wは不足感はありません。
また消費電力も少なくて、小音量でしか愉しめない人には持って来いのパワーアンプでしょう。
現在、中古価格でも1万5000円~2万円と価格もロングランで一定に留まっているようです、いまだに中古が出れば即売れるという人気を誇っています。
※ピュアオーディオ&ピュアホームシアター製品の評価記事はこちらのブログを参照下さい。