2022年5月 6日 07:00
サラウンドスピーカーを最新機種で揃えようと考え、費用を抑える為にエントリークラスを購入してテストした結果はサラウンド用としては物足りなさを感じてアウトでした。
イマイマのオーディオ製品の小型ブックしシェルフの価格対音質の限界は、テストを繰り返した結果おそらく1セット5~6万円ではないかと推測できます。
最低でも、この価格帯の製品以上であればオーディオマニアが聴き込むような音が期待できそうです。
さて、このテストで使用した最新の小型ブックシェルフは3セットあります。
この他に、スピーカーが飛んだ際に臨時で使用する為の予備用と、捨てるに捨てられなかった愛着の強い小型ブックシェルフのストックが8セットあります。
つまり、11セットの小型ブックシェルフスピーカーが結果的に利用されずに保管場所に鎮座しています。
遊ばしておくのはもったいないから、何かの際に下取りに出してしまおうかとも考えましたが、数日しか使ってない新品同様でも下取り相場を知っているので気が引けます。
そこで、特にイマイマのエントリークラスのスピーカーの利用法を考えてみました。
音質的には「ハッ」っと耳がそちらに向くような音ではないのですが、長時間聞いていても疲れないマイルドな音だということがテストで解っています。
それと、少しオーバー気味にパワーを入れてやると低音域までパワフルに出てくる事も解りました。
小型ブックシェルフは音圧(効率)が低いので、それなりのパワーを入れてドライブさせると別物のように良い音を発するようになります。
また、設置方法さえ間違わなければ、嫌みの無い聞きやすい音で鳴ってくれます。
できるだけスピーカー周りの空間をオープンにすることで、音質が劇的に変わります。
当然かもしれませんが、もしかしてハイファイ音を狙っての音作りではなくBGM的に利用することを意図しているのかもしれないとさえ思えてきました。
気にならない音、例えばコーヒーショップなどでは多くの人がノマドワークに勤しんでいます、こういった場所での利用法のように家庭で使う事を前提とすると、なるほどなと思えてきます。
私のロジカルシンキングタイムでのBGM用として使えます、またこういった音はベッドルームでの「おやすみスピーカー」にも良いかもしれません。
長く聞いていても疲れない音、刺激の少ない音、そういう利用シーンにはイマイマの小型ブックシェルフスピーカーは案外使えると思います。
同じ小型ブックシェルフでも私のストック品は最低でも1セットで5万円以上で、一番小さな業務用の10cmフルレンジ1発だけの製品は大音量で鳴らしてもびくともしません、ただこれだと聴き入ってしまい他の事を考えたりできません。
ということで、テスト用に購入したイマイマの小型ブックシェルフスピーカーも「設置とアンプの組み合わせさえ良ければ、それなりにメインスピーカーとして大いに活用できる」、ということが解ったのです。
ホームシアターのサラウンドスピーカーに求められるのは聴きやすさではなく迫力です、その意味ではやはりそういった音作りをしている許容入力が大きく音圧の高いスピーカーを選ぶべきだという結論に至りました。