2022年5月 2日 07:00
2018年秋、約10年間封印していたオーディオ&ホームシアターの道楽を復活させました。
封印とは言え、オーディオ誌の購読や新規で機器類を購入したりシステム構成をいじくり回すことをしていなかっただけで、好きなジャズは時間の許す限り最小システムで聴いていました。
さて、約10年ぶりの復活でまず行ったことが、自宅のクローゼットやトランクルームに保管してあった機器類の動作テストです。
スピーカーでは、現存するものは全て当時の音のまま鳴ってくれました。
ただ封印の際に、特にホームシアター用とビンテージコレクションの1部のスピーカー類は数が半端なくまた場所を取ります。
結局、封印から2年後に保管するトランクルームにお金がかかりすぎる為に、特に愛着が強いもの以外はアンプなどと共にオーディオショップに大量処分してしまっていました。
私はスピーカーフェチなのか、スピーカーだけは気になると後先考えずにとにかく買ってしまうという悪癖があり、気が付けば部屋がスピーカーで埋め尽くされてしまうのです。
最近、またこの悪癖が出始めてきている自覚があり、オーディオの虫を閉じ込めるのに苦労しています。
話しを戻しますが、CDプレーヤーやDVDプレーヤー類はなんとビンテージものの4台は無事でしたが2005年以降に買った新しい製品は全滅でした、最近のデジタル製品で可動部のあるものは保管しているときも時々電気を通さないと駄目ですね、よく言われていたことですが改めて実感しました。
トレイが開かない、回転ムラで読み込みエラーを起こす、リモコン操作ができない、表示部が飛んでる(動かない)など悲惨な状況でした。
更に、ビンテージ物のオープンリールデッキも全滅、アンプ類はかろうじてほぼ全台生きており、保管スピーカーと合わせて最も心配していた事項だったので救われました。
壊れたCDプレーヤーやデッキ類は秋葉原のジャンクショップに一斉に引き取ってもらいました、なんと10機種を越えていましたが出張費を引かれて2万円弱です、ジャンクとはいえ購入費の1%とは悲しすぎます。
ということで、新規に調達すべき現役だったころのように仕事帰りや休日にオーディオショップや家電量販店回りです。
そこで驚いたのがスピーカーの異変です。
何と、展示してあるスピーカーが幅20cm以下で高さ30cm以下の小型ブックシェルフと幅20cm前後で高さ100cm前後の細長いトールボーイだけなのです。
昔のどっしりとした大口径ユニットを使ったフロア型や3ウェイの大型ブックシェルフ型は、いったい何処へ行ってしまったのでしょう?
私は、70~90年代の大口径ウーハーを搭載した骨太な3ウェイ大型ブックシェルフが好みなのです、ちょい聴き用でも20cm程度のウーハーを搭載した2ウェイの中型ブックシェルフ型が我慢の限界です。
唯一在ったのは、JBLとタンノイの海外メーカーの高級フロア型が数点のみという在り様です。
オーディオ誌を見ても、特集しているスピーカー評論記事は全て小型ブックシェルフとAV兼用のトールボーイだけです。
これは私にとっては一大事件です、私にとって小型ブックシェルフは寝室で使うおやすみ用スピーカーか書斎でBGMを流すためのスピーカーであり、じっくりと聴き込むためのメインで使うべきスピーカーではないという認識なのです。
好きなジャズを大音量で聴くには最低でも25cm以上ある大口径のスピーカーが必須です、腹の底に響くベースやバスドラムが無いジャズなど考えられません。
そんなわけで、復活初日からいきなり大きな壁にぶち当たってしまったのでした。