
ホームシアター道楽の復活で、先ず最初に60インチ4K液晶テレビを買ったのですが10年前と大きく違っていたポイントがあります、それは音声入出力用のRCA端子(コンポジット端子)が付いていないことです。
オーディオと言えば昔からRCAが基本で映像はS-VIDEO(S端子)でした、ところが2005年以降はデジタルインタフェースの普及でコネクタもガラッと変化してきます。
音声は光デジタルやデジタル同軸となり、映像を伴う場合はHDMIが基本になります。
それでも、つい最近までは互換性を保つために最新の機種でもRCA端子とS端子だけは残っていましたが、ほんの数年前からこれらも付かなくなっているのです。
更に、最近ではUSBオーディオが主流となり音声入力端子がUSBしかないデジタルアンプも誕生してきています。
アンプ部がアナログのオーディオ製品は何とかRCAコンポジットが付いていますが、この先どうなるか解りません。
レコードの復活で最新型のレコードプレーヤーも続々と誕生してきているものの、そのうちレコードプレーヤーもデジタルアンプに対応する為にデジタル出力されるようになるのでしょうか?
少なくてもレコードプレーヤーは、やっぱりアナログチックなRCAを残してほしいと思うばかりです、何故なら手軽にビンテージアンプの音質を愉しめなくなってしまうからです。
そんなわけで、私の手元には各種のコネクタに対応する為のアダプターや変換ケーブルが山のように在るのです。

デジタルオーディオ全盛期の現在、世の中にはユニバーサルプレーヤーなるものが存在しています。
このユニバーサルプレーヤーとは、現存する全ての映像と音楽の方式とファイルを再生できるという優れモノです。
DVD・ブルーレイ・CD・SACDは当然として、自身でPCを使って録画や録音したものまで再生することができます。
また、USBやブルートゥースにも対応しており、PCやスマートフォンからダイレクトに映像や音楽ファイルを再生することができるのです。
またPCが無くても、インターネットでPCのようにネット上のファイルを再生する事もできるオールマイティなプレーヤーです。
私はオーディオとホームシアターの共有メインシステムにはパイオニアのブルーレイ・ユニバーサルプレーヤーを使っています、1台でDVDからブルーレイやCDの再生とそれぞれのプレーヤーを繋ぐ必要がなく実にスマートにシステムを組むことができスペース的にも配線的にも重宝しています。
また、画質も4K対応で昔の1K映像も疑似4Kに自動でリアルタイムにエンハンスして出力するという機能まで装備しているのです。
画質は綺麗で音質もそこそこです、それなりのDACも積んでいるのでしょう、音質の評価でも外付けDACと大きな遜色はありません。
ハイファイオーディオと違ってホームシアターは割り切りが一番かもしれません、音質を極めるよりも愉しむことを重要視するのが長続きする方法だと思います。

ホームシアターを道楽にしている人なら今回の話しはすごく納得するはずです、それはリモコンが命という話しです。
近年のAVアンプやプレーヤー類には必ずモコンが付いてきます、そして多くの機能がリモコンが無いと操作できないのです。
リモコンが無くてもエアコンのように電源オンオフと基本的な操作は行えますが、各種のモード設定や音質効果の設定などは行う事ができません。
ミニサイズのエントリークラスですと、サラウンドの命であるサラウンドモードの変更さえもできないものが多数存在しています。
つまり「リモコンが無ければただの箱」、これが近年のホームシアター製品なのです。
これを裏付ける事実が有ります、オーディオショップにずらりと並んだ中古品、同じ製品で同じ状態でもリモコン有りと無しでは価格が倍以上異なるのです。
更には、中古ネットショップにはこれらのリモコンが1万円以上の価格で取引されているものもあるのです。
つまりこういうことです、下取りに出す際は10万円のホームシアター製品でも1万円以下です。
それならばと、リモコンだけネットオークションにかけて売ってしまい、リモコン無しのものは下取りに出す、こうするとトータルでは倍近い価格で売れることになるのです。
かくしてオーディオショップの店頭には、リモコン無しの役に立たない中古品が山と積まれているのです。
でも、これらはまったく役に立たないわけでもないのです、電気回路に詳しい人ならしっかりと使い物にしてしまうわけです。
AVアンプとはいえ、そのシステムのベースはオーディオアンプです。
リモコン無しでも使える基本部分は多数存在しており、設定を全てリセットしてパワー部だけを上手に組み合わせれば激安のシステムが構築出来てしまうからです。
知恵者はどんな世界でも得をするようです。

ネット上に多数流れる「誰か教えて」書き込み、ホームシアターの悩みで多いのがテレビを最新のものに変えたら今までのAVアンプやDVDレコーダーが繋がらないというものです。
私も4K60インチの液晶テレビを購入した際には、旧機種との接続にけっこう頭を使いました。
というのも最近の液晶テレビには、外部AV機器との接続にはHDMIとUSB、そして音声出力は光デジタルしか付いてないのです。
2010年頃までは必ずRCAなどのアナログインターフェースが付いており、これで殆どのAV機器と接続できたわけです。
運が悪い人はほんの数年使用しただけで繋がらなくなったAV機器とどうやって繋ぐのか頭を悩ませているのでしょう、そこで大挙して発売されたのが各種のコンバーター類です。
映像系ではRCA-HDMI変換、音声系では光デジタル-アナログ変換(RCA)など安い物から超高級品までオーディオショップに並びました。
私の場合は、ブルーレイが使えるユニバーサルプレーヤーを最新のものに買い代えることで全てを一気にクリアにさせました。
旧式のユニバーサルプレーヤーが在ったのですが、各種のコンバーターを購入する費用と配線の煩雑さの方を避けたのです。
オーディオ用とAV用のコンバーターを購入する価格で、下手すると新しいユニバーサルプレーヤーが購入できてしまいます。
どうしても今まで使っていたAV機器を使いたい場合のヒントは、映像と音声を一緒に考えずに別の信号と考えて接続方法をそれぞれ別々に検討すると意外と簡単な解決法が見つかると思います。
まずはお金を使わず知恵を絞ってトライしてみましょう。