2025年3月14日 07:00
いつの頃からだろうかハイエンドアンプからトーンコントロール機能が消えたのは、これは日本だけではなく海外のハイエンドオーディオ製品も同じような傾向になっています。
確かに以前はスピーカーに合わせて音質を調整することはありましたが、最近ではソースダイレクト機能を使って不要なコントロール部分を全てバイパスしパワーアンプ部分だけで聴くようになってきています、つまり使うのは電源スイッチとボリュームだけなのです。
ハイエンドなアンプには当然ハイエンドなスピーカーを使うのが普通です、その意味ではプリメインアンプに求められるのは入力セレクタと音量コントロール、そして小音量で聴く場合のラウドネス機能、レコードプレーヤー用のイコライザーとサブソニックフィルター、この程度があれば充分なのです。
トーンコントロールはフルレンジや未熟なスピーカーを使う場合には音質の補正という意味で重要な機能なのですが、ハイエンドアンプに安価なブックシェルフや自作のフルレンジを繋ぐ人はいないでしょう、それよりも余計な回路を排除してできるだけクリアな音質を創出したい、そんな意味合いが強いように思います。
また、オーディオ歴が長くなればなるほどトーンコントロールを一切使わなくなるのです、これは本当に不思議なことですが多分にもれず私もそういう過程を踏んで今があります。
オーディオ歴が浅い頃はいろいろ音を変えては楽しむものですが、徐々にソースダイレクトが実は最も聴きやすい音質だということが解ってきます。
そして、いつの日かトーンコントロール機能の無いハイエンドアンプを買い求めるようになるのでしょう。
性能の良いスピーカーがあればCDプレーヤーをダイレクトにパワーアンプに直接繋いで聴いてみてください、誰もがトーンコントロール機能は不要だと思うでしょう。