2025年2月28日 07:00
2000年頃から、USBヘッドフォンアンプが各社から続々と発売されるようになりました。
ヘッドフォンアンプという存在は昔から在りますが、多くはミュージシャンや録音スタジオなどで使われるプロ用機器でした。
ホームオーディオではアンプの音質調整用やソースの音質確認等に使用され、価格もミドルクラスのアンプほどで高価なものでした。
しかし、現在は各社が次々と多種多様な新製品を出しており、この状況を理解するには時間がかかりました。
というのも、最初は音漏れを気にして大きな音で聴けない人達が多数いるのだろうと思っていたのですが、どうもそれだけではなさそうです。
勿論、そういった利用法も昔に比べたら多いのでしょう、その根拠にヘッドフォンや高級なイヤホンも多種多様なものが売られています。
さて、このUSBヘッドフォンアンプの本来の使い方以外でのニーズが存在していることに気が付いたのは、最新のデジタルヘッドフォンアンプを購入しようとスペックを調べるようになってからです。
何と、アナログ入力が無く光デジタルとUSBソケットしか付いていないものが多数存在しているのです、時代が変わればオーディオも大きく変わるのです。
さて、そして気付きとは、つまりデジタルとアナログの変換アダプターとしての利用法でした。
USBヘッドフォンアンプは、USBデジタル入力をアナログ出力に変換するのに最も安価で購入できる最適なアダプター、つまり外付けDACだったのです。
ヘッドフォン出力端子はアナログですから、変換ケーブルでフォンジャック-RCAにしてアンプのアナログ入力に問題なく繋げます。
またアッテネーターが必ず付いていますので、パワーアンプと直接繋いでUSBプリアンプとしても使用可能なのです。
勿論、プリメインアンプのAUXにも接続でき、この場合はバッファーアンプやラインアンプといったプリ・プリアンプとして機能します。
これなら、PCやスマートフォンからUSBで音源を入力し音質がお気に入りのアナログアンプで再生できます。
なるほど、世の中には本来の目的以外に使える物って沢山あるのですね。
そう考えると、現代は欲しい物は必ず製品化されているのです、出来ないと考えるのは存在と活用方法を知らないだけなのかもしれません。
やはり知恵(ノウハウ)は、どんなビジネスでも道楽でも多く持っていた者が得をするようになっているのです。