オーディオとメンテナンス~アンプを頻繁に入れ替える意味と理由
2024年11月15日 07:00
オーディオ道楽と同時並行してのアンプコレクターは少なくありません、そんなアンプコレクターは頻繁にアンプを取り替えては愉しんでいます。
これはネットでの記事の話しですが、100台以上をコレクションしている人が週一で取り替えては愉しんでいるのだそうです。
私もそこまで頻繁ではありませんが、メインシステムやサブシステムとは別にスムースに入れ替えできるように設置したテンポラリシステムを組んでいて、月に数回アンプを入れ替えては音出ししています。
また、平行してこのシステムのスピーカーは2台づつセットし、3ヶ月で入れ替えるローテーションを組んでいます。
さて、アンプコレクターのこの頻繁にアンプやスピーカーを入れ替えては音を出して愉しむ裏にはどんな理由があるのでしょうか?
ここにはアンプやスピーカーごとの音質の確認以上に重要な理由があるのです、それは「大切なアンプに対して無通電状態を長期間置かないということと、大切なスピーカーのウーハーエッジを硬質化させない」という理由からなのです、つまりコレクションアイテムの正常動作を維持させる為に行っているのです。
80年代までのアンプには大型のトランスや電解コンデンサが使われています、これらは無通電状態が長いと劣化し寿命を短くしてしまいます、それを防止する目的で頻繁に入れ替えては通電させているという訳です。
スピーカーも長期間稼動させないとダンパーやエッジが硬化してしまいせっかく良い音で鳴っていたものも劣化の原因になってしまいます、硬質化したダンパーやエッジはちょっとした音量でもヒビ割れが生じたり穴が空いてしまうのです、その意味でアンプほどではありませんが適度に稼働させることが重要なのです。
アンプ100台なら週一でも一周りで2年かかります、この程度の無通電期間なら何とか劣化させずに維持できるでしょう。
私の場合は50台程度のコレクション数ですから月に一度で4年で一周りします、これがギリギリセーフの周期でしょう。
こんな厄介なコレクションはオーディオだけではないかと思うのですが、維持させながらその機種の音質の特徴も各種のスピーカーとの相性もしっかり記憶させることができるので、一石二鳥だということです。
また入れ替えにはけっこうな筋力を使いますから、一人で設置できなくなるほど筋力が衰えた時がアンプコレクションの止め時なのかもしれません。