2024年9月14日 07:00
フォステクスのかんすぴキットの最上位機種の10CmフルレンジスピーカーユニットのP-1000Kを専用エンクロージャーのP-1000Eに取り付けてみましたので、今回はその音を聴いてみます。
フォステクス P-1000K+P-1000E
ずばり、音質は10Cmフルレンジということを抜きにしても悪くありません。
見た目こそユニットがむき出しの手作り感丸出しでとても高級感こそありませんが、音質は下手な小型スピーカーよりも正直鳴りが良いです。
低音域もそこそこ出るし、特に中高音域の張り出しが良いのでジャズやポップスを明るく軽快に聴かせてくれます。
豪快さは当然無理な期待なのですが、薄っぺらさはまったくなく意外と使える音質です。
サラウンド用のスピーカーなどとして考えるなら音色だけは合格点です、ただ実際のホームシアターで考えると定格入力が低くて話しになりません。
まして、ハイファイオーディオでメインではとても使えるような音質ではありません、価格からしてハイファイを求めるのは無理な注文なのですが。
そういう意味ではセットで2万円でも良い音質の小型ブックシェルフが沢山出ていますので、手作り感を得たい目的以外に購入する価値を見い出すことはできません。
それとやはり10Cm口径なので音圧が低いのに定格入力が20W台で、ちょっとボリュームを上げるとそれほど大きな音に感じないのにユニットが壊れんばかりの歪を発生させて音にならなくなります。
また、パワーを入れるとエンクロージャーの箱鳴りが酷くて実質的には5W程度が限界かもしれません。
小音量では元気に鳴ってくれるのですが、この程度の音量で限界だとベッドルームでのお休み用かPCオーディオでの使い方くらいしか思いつきません。
ただ、小音量だと今度は低音域が極端に弱くなり、確実にラウドネスをオンにしないと聴ける音にはなりません。
まあDIYとはとても言えたものではありませんが、若干なりとも手作り感を味わって小音量で楽しむ分には小型軽量で使いやすいかもしれません。