フォステクスFF125K+専用エンクロージャーの音色は如何に
2024年9月21日 07:00
フォステクスのP-1000Kの音を確認していて、ふと10年以上も前に組み立てていたフォステクスの12CmフルレンジユニットFF125Kと専用エンクロージャーのことを思い出して、比較の為に再度音を確認してみました。
ちなみに、ペアでのセット価格は保護ネットをオプションで付けているということもあって5万円弱とP-1000Kセットの5倍です、音も期待してしまいます。
FF125Kは、オーディオDIYマニアの中でも人気が有りスペックも文句無しです。
フォステクス FF125K+専用エンクロージャー+保護ネット
DIYスピーカーでは、その殆どが金額と音質とのあまりものギャップが大きくて正直ガッカリしますが、このFF-125Kは期待を裏切りません。
専用エンクロージャーは18mm厚のパーチクルボード(木片を樹脂で固めた合成木板)でかなりずっしりしていて箱鳴りもせずしっかりした作りです、木目調の化粧加工もしっかりしていてなかなかのものです。
現在、このしっかりした専用のエンクロージャーは発売されていませんが、エンクロージャー専門メーカーから材質がMDFに変わっていますが3万円ほどで発売されています。
本品は、バスレフダクトがプラスチックの筒ではなく木材による成形品で価格が高いのもうなずける内容です。
さて、この12CmフルレンジユニットFF-125Kですが、音質がどうのこうのというよりも12Cm口径1発ながら極めてバランスが良く明快な音を放ってくれます。
中高音域は、極めてシャープに張り出す明るい音色でジャズやロックに向く音質です。
細かい事を言えば12Cm口径なので低音域にやはり難があるのですが、3ウェイ大型ブックシェルフから切り替えてまでもこの音をときどき聴きたくなる時があるほどです。
更にラウドネスをオンにすると、中型ブックシェルフかと思わせるような迫力あるパンチの効いた音で鳴ってくれます。
また、定格入力も高くかなりパワーを入れてもまったく歪まないのでかなり使えるスピーカーユニットだと思います。
当然ですが、パワーを入れて聴く時にはラウドネスをオフした方が綺麗に聴こえます。
流石、フォステクスのフルレンジユニットの自信作だけあります、「既製品では決して味わう事のできない愉音」というのはこういう音だという代表的な音がします。
DIYでなければ得られない音、これがDIYの最大の喜びでもあるのです。