2024年8月16日 07:00
今ではCDレシーバーやエントリークラスのAVアンプにおまけのように付いているFMチューナーですが、音質が良いとはいえあくまでもオーディオソースとしてはFMラジオです。
でも大学時代はそんなFM放送もジャズ特集などをオープンリールデッキで録音しては楽しんだものです、レコードを買う前の内容の事前チェックもできて当時は実にありがたいソースだったのです。
レコードを買うと高いので録音で我慢するのですが、時が経てば結局最終的にはレコードがどんどん増えていきFM放送を聴くことも少なくなります、そしていつの間にかFMチューナーはお飾りとなってしまうのです。
このFMチューナーですが意外な使い方があるのです、それはアンプが故障したときやスピーカーを自作するときなどのテスト用ソースとして極めて手軽でいいのです。
私はこういったケースには小型軽量で扱いやすい90年代に発売されたハイコンポ用のFMチューナーを使っています、CDでジャズやポップスの音を確認してFMチューナーで人の声のテストを行うのです。
FM放送は何時の時代にも必ずニュースや音声ドラマなどが流れています、人の声は極めて重要で音の基本かと思うくらいに中音域中心でこれを生声の様に綺麗に再現する必要があります。
中音域が綺麗だと低音や高音が伸びていなくてもある程度の満足感が得られます、逆に中音域が引っ込んだような音だと小音量でもうるさく感じてしまうのです。
電源オンで各種の音源が得られるFMチューナーは、ある意味では最も手軽なリファレンス音源だと思います。
ちなみに時々聞きたくなるバロック音楽はFMの特集で好きになったジャンルの一つです、わざわざCDを買ってまで聞くまでもないようなジャンルもFMチューナーなら手軽に楽しめるのです。
また、寝起きのコーヒーを飲みながらのFM放送のニュースはテレビを観るよりも疲れが無く快適です、目からの情報は意外と頭が疲れるのです、朝の自覚のないストレスはボディブローのように午後になると襲ってきます。
また就寝前の時間も私のFMタイムです、夜間は静かな曲を流す番組が多いので聴き流しには好都合なのです。
オーディオファンなら、確実に1台はしっかりした音質のFMチューナーを寝室などのサブシステムにセッティングしておくことをお奨めします。