2024年4月 5日 07:00
オーディオに限らずどんなジャンルの製品もそうですが安物はやはりそれなりの理由があります、オーディオで安価な製品というと「エントリークラス」と呼ばれるのですが、ここで言うのはそういうレベルの話ではばく取りあえず安く済ますために無名メーカーの物を買うことだけは止めた方がよいという話です。
オーディオメーカーの製品はどんなにエントリークラスの製品でもサーキットブレーカーなどの保護回路が入っており、オーバーロード(過電流)やサージ(逆起電力)に対して内部回路にロックがかかるようになっています。
これが無名の安物だとそういった保護回路が組み込まれていません、そしてたった一台の安物によりシステム全体に被害が及ぶこともあります。
オーディオはシステムであり、入口のプレーヤー類から出口のスピーカーまで全てが電線によって繋がれているのです。
例えば雷や回路部品の接触によるオーバーロード、例えば扇風機や電動ドリルなどでのサージ電流、普通の時には何でも無いのですが起こる時には予想できないことが起きてしまいます。
大学時代に私の友人に起きた悲惨な事件があります、音楽を楽しんでいる時に運悪く近所の電柱に落雷しカセットプレーヤーにオーバーロードが入り発煙、その際にスピーカーから爆音がしてアンプからスピーカーまで全て壊れてしまったのです。
アンプは国産なので電源からのオーバーロードは防げますが、ライン入力にオーバーロードがかかった場合にはフィルター回路も飛んでしまうので意味がありません。
こんな笑い話のような話はマンションであればマンション内の電源が保護されているので安心ですが、一軒家や小規模アパートであれば今現在でも本当に起こりえます。
オーディオは必ず名の知れたメーカーの製品を選び、メーカー保障+販売店保障が付いた正規ルートで購入することをお奨めします。
もう一つの安物の恐怖は詐欺製品です、実際ネットに上がっている詐欺報告ですが「真空管アンプを買ったら中身は安物のD級アンプで、真空管はヒーターだけ結線されており点灯しているだけだった」とか、「ラインアンプという製品を買ったら入力セレクタのスイッチしか付いていなかった」などというとんでもない製品が存在しているようです。
まあ、オーディオに限らずどの世界でも安物はやっぱり安物です、そして「安物買いの銭失い」にだけはならないようにしましょう、お金が貯まらない人は結局こういった安物を買ってしまうので結果的に使い物にならないかすぐ壊れてしまい、常に次から次へとお金が出ていくはめになるのです。
正規メーカーのオーディオ製品は新規で購入する際には現役のものをそれなりの価格で下取りしてもらえます、その意味ではエントリークラスの製品は別にしてミドルクラス以上のオーディオ製品は家電量販店ではなくオーディオ専門店で購入する方が結果的にお得です。
何故なら他店で購入した製品よりもその店で購入した製品は下取り価格を倍にしてくれるからです、特に高級ハイエンド製品や人気のミドルクラス製品は買った時よりも売った価格が高かったなどというスーパープレミアム製品も存在します。