2023年11月 2日 07:00
近年ネット上に何かと話題を振りまいている日本で設立されたオーディオメーカーがあります、地方都市の畑に囲まれたガレージのような工場で製造される純国産のオーディオメーカーですが、その製品が悪い意味で話題となっているのです。
その理由はケースを開けたらすぐ解ります、ケースの中はスカスカで小さな基板とスイッチ類や可変抵抗が縦横無尽に引き延ばしたケーブルで接続されています。
フロントパネルに可変抵抗がナットで直接取りつけていて基盤が宙に浮いています、トランスや使用している部品はDIYオーディオ必達の極普及品の安価なものばかり、それでいて信じられない定価なのです。
ほとんどの製品が10万円を超えセパレートアンプではセットで20万円以上します、ざっくりとマニアが公開している写真で部品価格を出すとどう見ても数千円です。
開発コストや製造コストを考えても2万円がせいぜいでしょう、2万円といえばケンブリッジオーディオの日本限定販売のアンプが買える価格です、製品だけの価値から言えば日本一コストパフォーマンスが悪い製品群だと思います。
それでも買う人がいるのだから経営が成り立つのでしょう、なんと10年以上継続しているのですから。
それで問題ですが10万円以上の定価が付いているにも関わらず自社ネット販売では30%程度の価格で売っているのです。
これを見た人はメーカー直販なので在庫処分か何かで訳が有り安いのだと思うでしょう、そして高価なものを安価に手に入れたと大喜びする人もいるでしょう。
また、メーカーサイトには代表の顔入りでコメントが載せられています、こういった事実や私なりの検証をした結果、正直もの凄い怒りと悲しみが沸き起こります。
詐欺とは言わないまでも未来のオーディオファンを泣かせることはしないでほしいです、オーディオ製品は確かに物の価値ではありませんし音の価値です。
音が良ければ1万円の商品を100万円で売ったとしても何も法律的な問題にはなりません、とは言え物事には限度というものがあります、限度を超えたビジネスは既にビジネスではありません、そして世間から支持されない企業は何れ淘汰されると思います。