2021年12月 2日 07:00
中学生の頃だったか家に在ったウイスキーをちょっと飲んでみたことがあります、その激痛に似た痺れと味で二度と口にしないと誓ったものです。
それから数年が経ち大学入学で上京して直後のこと、近所にジャズバーが在りジャズとアルコール大好き人間としては行かない理由がありません。
最初の頃はビールとジンベースのカクテルばかり飲んでいた私に、ある夜マスターがスコッチウイスキーを奨めてきました。
嫌な思い出のあるウイスキーでしたが、覚悟を決めて試しに飲んでみたのです。
その芳醇な香りと味は中学の頃の記憶とまるで違うことに驚きました。
身体が大人になったのか強いアルコールに身体が耐えられるようになったのか、「こんな美味しい酒だったんだ」と感動まで覚えたのです。
2杯、3杯と進むうちに徐々に記憶が薄れ、狭い思考領域の中で「私はスコッチ大好き人間に変わったんだ」と夢々自覚していました。
それからというもの、毎日のようにビールの後にはスコッチで〆るというアルコールライフができあがり、スコッチが旨い焼酎に代わる日もありますがほぼ45年間続いています。
健康を研究している機関が最近発表した「生活習慣のルーティング」という論文に「長期間続けている生活習慣はその人に合ったもので突然変えるのは健康リスクが極めて高い」とあります。
ほぼ毎日、普通の人の平均で倍以上のアルコール摂取をしているのですが健康そのものです。
むしろITの開発業務で深夜まで仕事をしてアルコールを一滴も飲まない日が1年以上続いた後で手術するほどの大病を患いました。
きっとアルコールは私のエネルギー源なのです、記憶が薄らぐどころか老いて益々記憶力も良くなり回転も速くなっているのですから。
ただ、他者には決して奨めません、これは私のライフスタイルであって自分に合ったものを各自で見つけてほしいと思います。
その後、私のスコッチ道楽はついにバブル期に自分のバーを3店舗も持つようになっていきます。
店では自分好みでどんどん仕入れてはスコッチのほぼ全種類を飲んでみました、また海外出張では日本では手に入らないスコッチを必ず買ってきたものです。
留まる事を知らないスコッチ好きとアルコール癖、人生を大いに愉しんでビジネスも押し並べて上手く回っているのだからきっと私には合っているのでしょう。
ラボ内のスコッチなどのアルコール類、何故か国産モルトの珍品「信州」がずらり。
ラボ飲み会の〆に皆で飲んでます。