2021年11月22日 07:00
大学卒業後一旦は故郷に戻るも、早々とコンオユーターハードウェアからソフトウェアIT技術者という生業の軌道修正を行い、東京に舞い戻ってから数年後にはこれも運良く外資系企業のフリーSEとなりオーディオに回す資金が潤沢になります。
80年前半から資金力にものを言わせて、オーディオ黄金時代のレジェンドとなる製品を次々と買っては楽しみました。
その後28歳で起業し会社も順調に伸びていき、私も多くの時間をオーディオとジャズに費やす事ができるようになります。
そしてそれと同時に世はバブル景気が到来します、この時期にちょうどホームシアターが誕生した頃で私もオーディオに加えてホームシアターにも潤沢な資金を投入しては大いに楽しみました。
当時は今のように手軽にプロジェクターが買える時代ではありません、普及機でさえ100インチスクリーンとセットで150万円近かったのですから。
この1982年~1998年頃が私のオーディオ&ホームシアター道楽は黄金期だった気がします、毎月のようにミドルクラスからハイエンドの機種を買っていましたし、それが無理することなくポンと現金払いで買えたのですから。
その途中の1992頃にはバブル景気終焉と共に世の中のオーディオブームも沈静化し、オーディオメーカーが次々と倒産や事業縮小し徐々に世の中に本格的なオーディオ新製品が出なくなってきました。
店頭に陳列されているのは、超エントリークラスのオーディオとホームシアター製品、そしてミニコンポがずらりとオーディオ専門店に並んでいました。
そんな時代の私の愉しみは、店内の奥に置いてある時代遅れの中古品の中から歴史的に貴重な優れたミドルクラスの製品を見つけてはちょいちょい買っていました。
そうはいってもやはり本格的なオーディオ製品がぴたっと出てこなくなった2000年前後には、流石の私もオーディオ熱が冷め始め新機種を買うこともなくなってきました。
世にいうオーディオ氷河期です、この氷河期は10年ほど続いたと思います。
そんな中での2007年の暮れに人生最大の転機が訪れ、翌2008年の初春に環境の変化と共に多くの機種を売却しオーディオ道楽を封印したのです。
そして、2018年に再びオーディオ道楽を復活させました、世も第二次オーディオブームが到来しており新機種も発売されるようになっていました。
私のオーディオ史、思えば人生そのものがオーディオの歴史と奇妙にシンクロしているのです。
このオーディオ道楽の復活は、オーディオブームの再来ともシンクロし必然の結果だと思えて仕方ないのです。
私にとってオーディオは、人生において捨てることができないものだということを再確認させられたのです。