ハイタッチとは、日立製作所の「HITACHI」ブランドのこと。
元々は、昔のアメリカのオーディオマニアがシャレで「HITACHI」をハイタッチと呼んでいたが、当時の日本のオーディオマニアが真似て呼ぶようになった。
若い人が、オーディオショップでこれを使うと間違いなく「面倒な客が来た」と思われるので使わない方が良いでしょう。
ちなみに私は一度も言った事がありません、むしろ過去の日立のオーディオブランドである「Lo-D(ローディ)」を使う方がオーディオショップでは馴染みが有り好まれるかもしれません。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。
エレボイとは、アメリカの老舗スピーカーメーカーである「エレクトロボイス」社を短縮してエレボイと称している。
エレクトロボイス社は、1929年創業のPA用音響設備では超有名なメーカーで、アメリカではコンサートホールやライブハウスなどで多用されている。
現在でも多くのロックミュージシャンに使われており、名を馳せた大型だけではなく近年では小型ユニットの名作も多く出している。
同社の製品で、名を馳せた60Cmを越える巨大ウーハーは近くで聞くと風圧を感じるほどであり、これを自宅に設置して楽しむモンスターオーディオマニアも存在している。
ただし、ハイファイオーディオファンは派手な音がするPA用の同社スピーカーを好まない傾向にある。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。
アメタンとは、老舗オーディオスピーカーメーカーのタンノイのアメリカ時代の製品を指している。
タンノイは、1926年にイギリスで誕生した老舗スピーカーメーカーであるが、1974年に工場が火事になり大損失を出します。
これがきっかけとなり、アメリカの老舗オーディオメーカーである当時既にJBLなどを傘下に持つハーマン・インターナショナル社に売却されます。
その後、2002年にデンマークのTC社に売却されるまでの間に出された約30年に及ぶタンノイ製品を、「アメリカ時代のタンノイ製品=アメタン」と呼ばれるようになったのです。
タンノイは特にクラシックファンには堪らない製品を数多く出し、アルニコ磁性体(強磁性体)を使ったスピーカーは特に有名であり、アルニコの大口径ユニットを大型エンクロージャーに入れた製品は未だに中古市場でも不動の人気がある。
また、アメリカ時代の製品名で「A・B・C・D」で始まる製品はイマイチな音という都市伝説もどきの根拠を付けたレジェンドまである。
逆説的には、アメリカ時代の「A・B・C・D」で始まる製品はジャズやロックに向く音とも言え、事実ジャズファンに好まれる傾向にある。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。
デンオンとは、現在の「DENON(デノン)」ブランドのこと。
「デンオン」とは、そのブランドメーカーである東京で1939年創業の「日本電気音響株式会社」を短縮して「電音(デンオン)」と呼んでいたことに由来します。
往年のマニアは、現在の「DENON」ブランドを今もなお「デンオン」と発音しているのです。(無意識にしちゃってる?)
その後、日本電気音響株式会社は日本コロンビアに吸収され、更にオーディオ事業専業の現在同ブランドを製造しているディーアンドエム・ホールディングスのオーディオブランドとして存在しています。
同社は、「DENON」の他にアメリカのオーディオの老舗メーカーの「marantz(マランツ)」も傘下に収めており、大きなブランドを2つも持つ世界的な巨大オーディオメーカーとなっています。
尚、同社広報によると「DENON」の正式な呼び名は「デンオン」ではなく「デノン」であると公表しています。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。
ジムランとは、JBLブランドのこと。
JBLは、1946年にジェームス・B・ランシングによって設立されたアメリカを代表する高級スピーカーメーカーの一つ。
ジェームス・B・ランシングを短縮して往年のオーディオマニアは「ジムラン」と呼ぶようになりました。
最近の若いオーディオマニアもこれを真似てジムランと呼ぶ人がいるようですが、「オヤジか?」、「オタクか?」とネットでは突っ込まれるようです。
突っ込みが欲しい時には、意図して使ってみては如何でしょう?
若い人にはお奨めしませんが。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。