2023年8月 9日 09:00
枯らすとは、電子工学で使われるエージングのこと。
完成された製品は、本来1週間ほどのエージング試験を通してこなれた物にしてから出荷されます。
特にスピーカーユニットは製造後は硬い音がしますが、エージングによってダンパーやエッジが柔らかくなり良い音がするようになります。
最近のスピーカーは、充分なエージングがされずに音出し試験程度で出荷されるので、買ってきてからしばらく鳴らさないと本来のスピーカーの音になりません。
理想的には、1ヶ月間は毎日のように大きめの音で鳴らした方が良く、こうすることで見違えるような音に変わることに驚かされます。
こういった場合に、「もう少し枯らした方が良いね」などと言います。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。