2023年8月 7日 09:00
ハムとは、正確には「ハム音」もしくは「ハムノイズ」と言い、電源周波数がリークしてアンプで増幅されスピーカーから出力されるノイズを指します。
ハムは英語で「Hum」に由来し、「Hum」はミツバチなどの飛ぶ音を表しています。
口を閉じで喉で音を出す「Huming(ハミング)」もここからきています。
日本の家庭用電源は関東が50Hz、関西で60Hzですので、それぞれの地域でハム音の周波数が異なります。
何れにしても、安価な製品や経年劣化でノイズ除去の電解コンデンサなどが傷んでいると低い音で「ブーン」と無音時に出る場合が有り、この状態を「ハム」と称します。
また、電源周波数の倍音が含まれる複数の周波数の合成音によるノイズはバズ(Buzz)と言います。
逆説的な話しもあり、ハムが聞こえるということは低音域までスピーカーが再生可能だという証拠にもなります。
10Cm以下の小口径フルレンジやウーハーでは、50Hzや60Hzをほぼ再生できません。
にも関らずハムが出ている場合は、そのスピーカーが低音域まで伸びているという証拠でもあります。
※本シリーズは、オーディオ用語辞典には載っていない往年のオーディオマニアの間で使われている用語を紹介しています。
近年でもオーディオ誌の評価レポートなどにおいて、往年のオーディオ評論家が使うこともありますので参考になれば幸いです。