2024年6月24日 10:00
よく、「身体をアルカリ性にする・・・」というような内容が健康をテーマにした記事などで使われていますが、こちらは表現として大きな違和感を感じます。
人間の身体細胞、及び血液はph7.4前後の弱アルカリ性に保たれており、
このバランスを維持するための、高度な恒常性機能が備わっています。
ちなみに、
ph6.8以下を「アシドーシス」、
ph7.8以上を「アルカローシス」と呼び、
生命維持が危険な状況になります。
このため、ph7.0(中性)を下回るようになると、
骨を溶かしてまでもアルカリ性を維持しようとまでします。
では、先述の「アルカリ性にする・・・」というのは、何を示しているのかというと、
正確には「尿をアルカリ性にする」ということになります。
尿が酸性に傾くと、体内の毒素を排出しずらくなり身体内に毒素が溜まり、
痛風や結石、また皮膚疾患などを引き起こします。
そこで、尿をアルカリ性に傾けるように食事のバランスが必要になってきます。
尿をアルカリ性に傾けるには、簡単に言うと「アルカリ性食品を食べる」ということになります。
アルカリ性食品とは、カリウムとカルシウムを含む食品を指し、野菜や果物などが主な食品です。
逆に酸性食品は、リンや窒素を多く含む食品で肉類や魚介類となります。
しかし、肉類や魚介類は必須アミノ酸を摂取する為の重要な食品です、
つまりバランスが取れた食事が重要ということになります。
韓国では、焼き肉や刺身を野菜で巻いて食べます。
まさにこういう工夫や習慣が、つねに陰陽のバランスを取る食事を心がけるということなのです。
肉類や魚介類と野菜をセットにして食べること、
肉類だけでも駄目、野菜だけでも真の健康を考えた場合、駄目なのです。
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