2024年10月 4日 11:00
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
その野菜の中でも特に「香草/香辛料」と呼ばれるものは、野菜本来の成分に加えて独特の成分が含まれており、その成分が独特の味や香りの基となっています。
今回は、その香草の一つである「ショウガ」です。
ショウガは熱帯アジア原産の多年草で、日本には弥生時代にコメと同時期に伝わり古くから万能薬として食されています。
その薬効成分は著しく、現在用いられている漢方薬の70%以上に用いられています。
また、ショウガは欧米においてもジュースやお茶、調味料として多用されており、ジンジャーエール(ショウガビール)の商品化を見ても伺えます。
16世紀にイギリスでペストが流行し、30%に上る死者が出たことがありますが、この時の逸話として「ショウガを食べていた人は死ななかった」という記録も残されています。
ショウガの薬効成分ともいえる辛味は、「ジンゲロン」、「ジンゲロール」、「ショウガオール」、「ジンギベロール」で、その名称はすべてショウガに由来しています。
「ジンゲロン」には、強い殺菌作用と健胃作用があり、青魚の刺身や寿司に多用されるのは、味もさることながら実に理にかなっています。
また、発汗、解熱、保温、鎮咳などの効用で風邪予防や治療に用いられています。
韓国では、冬にショウガ茶は一般的によく飲まれている飲み物です、これも実に理にかなっています。
その他には、血栓予防や精神安定など、心身の調子を整えるまさに万能薬なのです。
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