2024年10月 3日 11:00
野菜に含まれる最も大きな成分は「食物繊維」で、水溶性と非水溶性の2種があり、水溶性は血液をさらさらにしてコレステロールを調整し、非水溶性はいわゆるファイバーで整腸作用があります。
その野菜の中でも特に「香草/香辛料」と呼ばれるものは、野菜本来の成分に加えて独特の成分が含まれており、その成分が独特の味や香りの基となっています。
今回は、その香草の一つである「シソ」です。
シソはヒマラヤ地方原産のシソ科一年生草本で、日本には中国から8世紀ごろに伝わり、古くから薬草や香味として食されていました。
シソは香りが良く香味として重宝されていますが、実は立派な緑黄色野菜として栄養価が高く、特にβカロチンとカルシウム含有量は野菜の中ではトップクラスなのです。
シソの独特の香りの成分は「ペリルアルデヒド」で、殺菌作用、防腐作用、解毒作用があり、刺身と合わせられるのは香りだけではなく、その成分のためでもあります。
また、紫色の成分は「シソニン」で強い抗酸化作用が認められています。
その他の主な成分としては、ビタミンとミネラルが豊富でビタミンB1、B2、ビタミンC、ミネラルでは鉄、リンなどです。
これらを総合すると、発汗、利尿に加えて、鎮咳作用などから風邪を引いたときなどにも効果があります。
他には精神安定の漢方薬である「半夏厚朴湯」の主成分となっていることから、ノイローゼや鬱などにも効果があるようです。
香りを生かして魚や肉を巻いてフライにしたり、そのままてんぷらにしても大変美味しく不足しがちなミネラルなども取れ優れた組み合わせとなります。
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